インテル、サンバノヴァ買収を検討も専門家が「悪手」と批判
インテルがサンバノヴァの買収を検討しているという報道に対し、専門メディア「SemiAccurate」は「極めて不適切な戦略的判断」と断じている。同メディアは、リップ・ブ・タン新CEOの就任直後から、インテルによるサンバノヴァおよびリボイスの買収を検討していたとの情報を受け取っており、そのタイミングと背景に強い懸念を示している。 タンCEOはかつてサンバノヴァやリボイスの投資家であり、買収が実現すれば個人的にも利益を得る立場にある。しかし、問題はその動機と透明性にある。インテルの取締役会がこの買収計画を早期から認識していた可能性があるとされ、CEO候補の採用条件として買収が前提だったとの情報も存在する。こうした経緯は、企業ガバナンスの観点から重大な疑念を呈する。 さらに、SemiAccurateは内部情報源から、サンバノヴァの技術的実力やインテルとの戦略的整合性について、深刻な懸念を示す二つの専門的評価を入手している。これらの情報は、買収報道が公になった前から得られたものであり、技術的・戦略的観点から「買収には合理的な根拠が欠けている」との結論に至っている。 また、インテルの取締役会の透明性や経営監視のあり方についても、過去の10nmプロセスの失敗(スノーライド問題)を巡る対応を巡って批判が根強くある。同社が複数の通信機器メーカーと巨額の補償契約を結んだことについても、情報開示の不透明さが指摘されている。 結論として、SemiAccurateは「インテルがサンバノヴァを買収する理由はなく、戦略的整合性も技術的価値も不明確」と断言。買収が実現すれば、企業の財務的リスクと経営の信頼性を損なう可能性が高いと警告している。
