Cisco、業績好調も予想下回る見通しで株価7%安
シスコシステムズが四半期決算を発表したが、業界予想を上回る収益と売上を記録したにもかかわらず、株価は延長取引で約7%下落した。同社は前年同四半期比で売上高を10%伸ばし、140億ドルから154億ドルに拡大。純利益は24億ドルから31.8億ドルに増加し、1株当たり80セント(調整後)を達成。一方、今四半期の予想は、調整後1株当たり1.02~1.04ドル、売上高154~156億ドルと発表。LSEGのアナリスト予想(1.03ドル、151.8億ドル)と比較すると、収益はやや上回るものの、売上高はやや下回った。 投資家らは、AIブームにおけるシスコの役割拡大を期待していたが、予想にとどまる見通しに失望した。ただし、ハイパースケーラーからのAIインフラ関連受注は21億ドルに達し、成長の兆しを見せた。ネットワーク部門の核心収益は前年比21%増の83億ドルを記録。StreetAccountの予想(79億ドル)を上回った。 チャック・ロビンズCEOは、決算会議で「2026年度の予想には、国営(ソブリン)関連の影響は含まれていない」と説明。同社はサウジアラビアでのAIインフラプロジェクトでAMDと協業し、NVIDIA搭載のネットワーキングスイッチの発表も行った。新興クラウド(ネオクラウド)向け需要は2026年度後半から加速し、2027年度には顕著になると見通している。 メモリ価格の高騰(NVIDIA GPU需要の影響)を受け、シスコは価格改定とチャネルパートナーとの契約見直しを実施。ロビンズ氏は「一部顧客が前もって購入する可能性はあるが、ネットワーク事業全体で大きなトレンドにはならない」と述べた。 2026年度の予想は、調整後1株当たり4.13~4.17ドル、売上高612~617億ドル(前年比8.5%成長)。LSEGの予想(4.12ドル、607.4億ドル)とほぼ一致している。結果として、業績の堅調さにもかかわらず、将来の成長期待が弱いと判断され、株価は下落した。
