Ultrahuman、新スマートリングで米国市場復活へ バッテリー15日対応、AIバイオインテリジェンスも搭載
インド・バンガロールを拠点とするウェアラブル機器メーカー、Ultrahumanが、米国市場での販売再開を目指し、新モデル「Ring Pro」を発表した。このスマートリングは、前モデル「Ring Air」の4~6日間のバッテリー持続時間から15日へと大幅に改善。2023年7月に発売されたRing Airは349ドル、新モデルは479ドルで、米国を除く世界中で予約販売を開始し、3月から出荷を開始する。 2025年10月、米国国際貿易委員会(ITC)がライバルのOuraと争った特許訴訟でOura側に勝訴。これにより、Ultrahumanは米国への新製品輸入が禁止された。この影響で、同社の世界約70万人の日次利用者の中から約45%を占める米国市場が大きく損なわれた。同社CEOのモヒット・クマール氏は、この問題を回避するため、新しい設計を採用したRing Proを米国カスタムズ・アンド・ボーダー・プロテクション(CBP)に輸入認可の申請済みと明かした。 同社は2025年8月、Ouraに対してインドのデリー高等裁判所で別件の特許侵害訴訟を提起しており、現在も審理中。 Ring Proは、睡眠中の心拍信号の精度を向上させる新設計のセンサーと、データ処理能力を強化したデュアルコアプロセッサを搭載。最大250日分の健康データを内蔵記憶に保存可能。重量はRing Airより約5~6%重いが、性能面での向上が重視された。 また、新機能として「Jade」と呼ばれるリアルタイム「バイオインテリジェンス」システムを発表。従来の過去データ分析にとどまらず、ユーザーの健康状態に即応して行動提案を行うAI。すべてのUltrahumanユーザー(旧モデル含む)に無料提供され、現在はサブスクリプション不要。 充電器として「Pro Charger」も発売。最大45日分のバッテリーを補充可能で、Qi対応のワイヤレス充電も可能。 同社のユーザーの約68%は女性で、女性向け健康機能の採用が拡大。サブスクリプションサービス(PowerPlugs、Blood Vision、CGMなど)は売上約16%を占め、Blood Visionは5~6%を占める。 グローバル市場では、2025年にはスマートリング出荷台数が前年比約80%増。Ouraが6割以上を占めるトップだが、Ultrahumanは2位。IDCによると、2025年第3四半期の出荷台数は約100万本に達し、Ultrahumanはその約25%を占めた。 同社は2019年設立以来、約5500万ドルを調達。今後、Ring Proの需要拡大に向け、生産体制の拡充を進めている。
