ディズニー、AI 導入へ:進捗トレッキングと承認バッジで従業員を推進
ディズニーは従業員に人工知能の使用を強く促す取り組みを展開しており、チャットボット「Claude」やコーディング支援ツール「Cursor」の利用状況を追跡する独自の「AI 採用ダッシュボード」を導入しました。このシステムは、SNS で人気の高い「ストリーク(連続利用日数)」や「最大バズ(Max Vibes)」バッジなどのゲーム要素を取り入れ、利用頻度に応じた目標達成を促しています。具体的には、10日連続の利用を「非日常」、20日を「珍罕」、30日を「伝説的」とランク付けし、上位2%の利用者には特別バッジが授与される仕組みです。 企業の公式見解では、このダッシュボードは単なる利用数の競い合いではなく、投資対効果の最大化と、従業員がツールを効果的に活用できる環境を整えることを目的としています。しかし、実態としては管理職が利用が少ない従業員へ個別に連絡を入れる「チェックイン」が行われており、一部では過度な利用圧力が生じていると報じられています。あるソフトウェアエンジニアは、以前は利用回数を意識していましたが、現在はむしろ利用過多によるコスト管理よりも、成果の創出が優先される風潮があると明かしました。 特にエンジニア部門では、「手書きのコードを書かない」という方針が浸透しており、数カ月にわたり直接的なコーディングを行わない事例も出ています。コスト最適化よりも、予算内でいさえすればより多くのトークン使用を認める姿勢が見られ、AI を活用して業務を自動化・効率化しようという空気が支配的です。利用者は、AI によるテスト自動化などで時間を短縮できる喜びを共有する一方で、管理下での利用が必要であることや、依然として業務過多に悩む現状も指摘されています。ディズニーは組織全体で AI 利用の格差をなくし、全従業員がツールから真の価値を引き出せるよう支援する意向を示していますが、現場には導入に対するプレッシャーと期待が複雑に交錯しています。
