アリババ、Nvidiaの物理AI開発ツールをクラウドAIプラットフォームに統合
中国のアリババは、Nvidiaの物理AI開発ツールを自社のAIプラットフォームに統合すると発表した。この提携により、アリババはNvidiaの「Physical AI」ソフトウェアスタックを、クラウドAIプラットフォームに組み込み、ロボット工学、自動運転車、スマート空間(工場や倉庫など)の開発に活用する。Physical AIは、現実の環境を3Dで再現し、合成データを生成することで、AIモデルの訓練を効率的かつ安全に実施できる技術だ。 今回の提携は、Nvidiaが近年の戦略的投資の流れの一環として、Intelへの50億ドル出資、OpenAIへの1000億ドル規模の投資に続き、中国市場での影響力拡大を図る動きとして注目される。アリババは、AI分野での事業拡大を加速しており、従来の500億ドル規模のAI投資予算を上回る資金を追加投入すると発表。また、ブラジル、フランス、オランダに新規データセンターを建設し、世界91カ所、29地域にわたりデータセンターの拡張を進める計画を明らかにした。 さらに、アリババは同日、大規模言語モデル「Qwen」シリーズの最新版「Qwen 3-Max」を発表。同モデルは1兆パラメータで学習されたとされ、同社が「これまでで最も大規模かつ高性能なモデル」と位置づけ、コード生成やエージェント型AI用途に最適化されていると強調した。 この提携は、Nvidiaの強力なハードウェアとAI開発基盤、アリババの広範なクラウドインフラと中国市場におけるAI開発リーダーシップを融合させる戦略的パートナーシップであり、AIの実世界応用における進展に大きな影響を与えると見られている。
