AI研究の先端から投資家までに5年分のギャップ、元OpenAI研究者が警鐘
元OpenAI研究者で、レオニス・キャピタル共同創業者のジェニー・シャオ氏は、AI業界の投資ブームが実際の研究進展から数年遅れていると指摘した。彼女はフォーチュン誌のポッドキャストに出演し、「研究者がすでに見ていることと、投資家が認識していることの間に大きな乖離がある」と述べた。現在の主要AIカンファレンスで議論されている技術は、研究現場の最新動向から3〜5年ほど遅れているという。 シャオ氏は、自身が経済学とAIの博士課程を中退し、OpenAIで研究者として活動した経験を持つ。その後、2021年にレオニス・キャピタルを設立し、ベンチャーキャピタルと深く学術的なAI研究の橋渡しを目指している。彼女は、「AIの未来を担うのは、新しい世代の起業家と、新しいタイプのVC(ベンチャーキャピタル)だ」と強調。従来のSaaS企業のように安定した技術基盤があるのではなく、AIは急速に進化するため、投資家も起業家と同様に技術的に深く理解する必要があると説明した。 特に重要なのは、AIの進展は「線形」ではなく「塊状」に起きる点だという。急激な進歩の後、停滞する時期が続くため、「進展が遅い」とか「加速している」という二極的な評価は不適切だと指摘。むしろ、その間にある「中間状態」こそが現実であると述べた。 シャオ氏のアドバイスは、技術に深く関わらない投資家に対しても明確だ。「AIの進歩は、常に同じペースではない。『なぜ進まないのか』ではなく、『どこで大きな飛躍が起きるのか』を意識すべきだ」と語った。 レオニス・キャピタルは、この時点でのコメントを拒否している。
