AI開発のROIを可視化するイスラエル発スタートアップ、Milestoneが1000万ドル調達
イスラエル発のスタートアップ、Milestoneは、生成AI(GenAI)の導入効果を可視化し、投資対効果(ROI)を測定するプラットフォームの開発を進めており、このたび1000万ドルのシード資金を調達した。同社のCEO兼共同創業者であるリアド・エリダン氏は、GenAIが開発プロセスの中心に位置しつつも、多くの企業がその使用状況や生産性への影響を把握できていない現状に着目。Milestoneは、コードベース、プロジェクト管理ツール、組織構造、AI生成ツールの4つの要素を統合し、「GenAIデータレイク」と呼ばれるインフラを構築。これにより、どのチームがAIを活用し、その結果がコード品質や機能のデリバリー速度にどう影響しているかを定量的に分析できる。 同社のプラットフォームは、企業がAI生成コードに起因するバグの発生を特定し、AI導入の戦略的判断を支援する。エリダン氏によれば、導入企業の多くは「GenAIは効果がある」と評価し、逆にAIの利用を拡大したいと要望している。この成功は、同社がコードベースへのアクセスを求めるというリスクを、信頼と実績で克服した成果だ。既にKayak、Monday、Sapiensなどの企業が導入。また、GitHub、Atlassian、Augment Code、Qodo、Continueなど主要な開発ツールベンダーと提携。Atlassianのベンチャーファンドも本ラウンドに参加。 創業者のエリダン氏とCTOのスティーブン・バレット教授(トリニティ・カレッジ・ダブリン)は、学生と教授の関係に始まり、数年間の遠隔連携を経て起業。バレット教授の学術的知見は、AIが開発プロセスに与える根本的変化を理解する上で不可欠。エリダン氏は「AIはチームの一部になりつつあり、エンジニアは今やマネジメントの役割を果たす」と指摘。同社は、マーケティングなど他の部門への拡大は見合わせ、企業向けの専門性を徹底。この明確な戦略が、グローバルな企業顧客の信頼を得る要因となった。
