ゴールドマン・サックス内定者調査が暴くZ世代銀行員のリアル:AI利用とプライバシー懸念、現実志向の消費行動、そして結婚・子育てへの高い期待
ゴールドマン・サックスが実施した10回目となるインターン調査から、次世代のウォール街を支えるGen Z世代の姿が浮かび上がった。約2,100人の夏季アナリストやアソシエイトを対象に実施された調査では、AIの活用とその懸念、消費行動、ライフスタイル、キャリア観まで、多岐にわたる項目が明らかになった。 AIに関しては、97%のインターンが個人生活でAIツールを利用しており、主に文章作成(31%)、情報確認(19%)、アドバイスの取得(16%)に活用している。一方で、84%がAIの影響が全体的にポジティブだと見ているものの、98%が「厳しく」または「ある程度」規制すべきだと回答。データの取り扱いや保存に関する懸念も強く、54%が特定の情報をAIに共有することに慎重で、37%はプライバシーへの不安を抱いていた。また、半数以上が芸術や音楽、文学などのクリエイティブ分野でのAIの関与に否定的だった。 AIが将来的に検索エンジンを置き換える可能性を77%が認めており、未来の最も重要なスキルとして「AIに効果的なプロンプトを出す能力」(69%)が選ばれた。 消費行動では、98%が「現金で一括支払い」を好む傾向にあり、デジタルウォレットの利用は57%(2023年44%)と急増。現金利用はわずか2%にとどまった。買い物の好みでは、59%が実店舗での買い物を好んでおり、特に食事やウェルネス関連(37%、15%)が主な支出先だった。 プライベートでは、友人・家族との時間(74%)が最も好きなリラクゼーション方法。読書も人気で、「1984」や「グレート・ギャツビー」などの古典に加え、「リッチ・ダッド・プア・ダッド」や「人を動かす方法」などのビジネス書も人気。74%が「ドント・アーモウズ」機能などで画面時間の制限を意識しており、前年比で上昇。 キャリア観では、84%が入社時にメンターを希望。52%が最初の職場で2~5年勤務する予定。対面コミュニケーションを好む人が47%と、Teamsメッセージの35%を上回り、対面の重要性が高まっている。 将来的なライフプランでは、97%が自宅購入を予定(2024年85%)、96%が結婚や正式なパートナーシップを望む(2023年89%)。特に注目すべきは、子育て計画の急増で、87%が子どもを育てるつもり(2023年61%)と、年率で大幅な伸びを示した。 この調査は、デジタルネイティブである一方で、人間関係やリアルな体験を重視する、バランス感覚の高い次世代ウォール街人材の姿を浮き彫りにしている。
