TRATON、PlusAIに2500万ドルR&D資金を拠出へ 自律走行トラックの量産化加速
米国と欧州を代表する自動運転トラック開発企業、PlusAIと世界最大級の商用車メーカーTRATONグループが、自動運転トラックの商業化を加速するための包括的パートナーシップを拡大した。この発表は、PlusAIがChurchill Capital Corp IX(Nasdaq: CCIX)との合併を通じた上場を目前に控えている中で行われた。両社は、北米と欧州における工場出荷型の高速道路自動運転トラックの量産・導入を共同で推進する。 TRATONグループは、PlusAIに最大2,500万ドルの非希薄化R&D資金を提供すると同時に、PlusAIの上場後、初代取締役会に代表を指名する。また、初期導入収益の達成に応じて、TRATONが非公開の株式購入権(ウォラント)を受け取るインセンティブ構造も導入。これにより、双方の利益が商業化の加速と大規模導入に一致する仕組みが整った。 このパートナーシップは、2024年に始まった初回提携を発展させたもので、PlusAIの「SuperDrive™」仮想ドライバー技術がTRATONブランド(Scania、MAN、International)のトラックに統合され、実運用に向けた進展を遂げている。特に、北米最大級の物流企業と共同でテキサス州で自動運転トラックの実証実験を開始。現在、欧州と米国で共通のレベル4自動運転ソフトウェアスタックを運用し、ドライバー不要の検証走行や顧客向けパイロット事業も進行中だ。 PlusAIは、AIネイティブのソフトウェア企業として、視覚言語モデルとエンドツーエンドTransformerを組み合わせた「Reasoning–Reflex」アーキテクチャを採用。700万マイル以上の実走行データとシミュレーションデータで訓練され、多様な路線や地域で安定した性能を発揮。TRATONとの連携により、工場生産体制の整備、量産準備、主要輸送経路の設定が進み、2026年1月に予定される投資家説明会で商業化ロードマップを詳細に提示する予定。 自動運転トラックは、2兆ドル規模の北米・欧州貨物市場で、ドライバー不足やコスト上昇への対策として注目されている。TRATONは、自動運転を長期戦略の柱としており、PlusAIの技術力と実行力に高い信頼を寄せている。双方は、工場出荷型の自律走行トラックを世界に提供するという共通目標を共有し、商業化の加速を図る。
