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カタピラー、エッジAIで建設現場を進化——NVIDIAと連携し、音声対応AIアシスタントを実機デモ

CES2025で注目されたのは、黄ばんだ鉄の塊——カタピラーの「Cat 306 CR ミニ excavator」。この6トン級の重機は、会場のステージに上がれず、代わりにリアルタイム映像で登場。中型の重機に搭載されたAIアシスタントが、自然言語で対話し、操作を指示に従って実行するという、現実の作業現場とAIの融合が初めて大衆に体感された。 カタピラーのジョー・クリードCEOは、同社が「現代テクノロジーの基盤を支える、見えないインフラ」を世界中で提供していると強調。鉱物採掘からインフラ整備まで、AIの発展を支える物理的基盤を、あらゆる現場で提供している。 今回のデモでは、NVIDIAのエッジAIプラットフォーム「Jetson Thor」上に、NVIDIA RivaとNemotron音声モデル、ローカルで動作するQwen3 4B(vLLM経由)が組み合わされ、クラウドに依存せずに低遅延で音声対話が可能に。カタピラーの「Helios」データプラットフォームが機械の状態をリアルタイムで把握し、AIは「Hey Cat, どうやって始めるの?」といった声かけに応じ、作業範囲の制限や安全対策の設定を音声でサポート。 主な機能は3つ。まず「E-Ceiling(エッジ・シーリング)」で、地上や地下の配管・ケーブルの位置を認識し、作業範囲を自動制限。次に、狭い空間での操作を支援する「直感的コントロール」。最後に、作業者に安全アラートや操作手順の提示を行う「イン・キャブAIアシスタント」。 この技術は、単体の機械にとどまらず、複数の重機を統合管理する「ファイアーフレット」や、工場のデジタルツイン(NVIDIA OmniverseとOpenUSDで構築)にも応用。生産ラインの変更やスケジューリングのシミュレーションで、物理的なリトールの前に最適化が可能になる。 AIの進化は、インフラの需要をさらに高める。そのためカタピラーは5年間で1億ドル(約150億円)を投じ、AI時代の労働者育成に2500万ドルを拠出する。 クリードCEOは「カタピラーは、毎日使っている物理世界を支える会社。今、その基盤をAIでより知能化している」と語った。鉄とセンサー、シリコンが融合したこのAIは、作業現場の「声」に応え、作業を助ける。そのエンジンの音は、未来が地を掘り始めている証だ。

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