NVIDIA、AIネイティブ6G向けAerialソフトウェアをオープンソース化へ
NVIDIAは、AIを核に据えた次世代5G・6Gネットワークの開発を加速するため、自社の「Aerialソフトウェア」をオープンソース化すると発表した。このソフトウェアは、2024年12月からGitHubでApache 2.0ライセンスで公開され、2026年3月には「Aerial Omniverse Digital Twin(AODT)」もリリースされる。これにより、AIを活用した無線ネットワーク(AI-RAN)の研究者や開発者は、従来の数か月から数年の開発サイクルを、数時間で実現できるようになる。 Aerialソフトウェアは、CUDA加速型RAN、デジタルツイン技術、新規フレームワークを含み、これまで一部の企業や研究機関に限定されていた技術が、広く利用可能になる。これにより、AIネイティブな5G・6Gのスタック構築が、研究から実用化まで急速に進む。すでに米国製のAIネイティブ無線スタックが実現されており、スペクトラムの柔軟な利用や、通信とセンシングの統合といった6Gの先端技術が実証されている。 NVIDIAのAI-Aerialプラットフォームは、世界最小のAIスーパーコンピュータ「DGX Spark」を活用。この装置は、コスト効率の高い小形で、5G・6GのネットワークプロトタイピングやAIモデルの継続的学習が可能。NVIDIA SionnaリサーチキットもDGX Sparkに対応し、アンテナからコアネットワークまでを含む「AIネイティブ6Gラボ・イン・ア・ボックス」を実現。実際の無線環境で1日で5Gネットワークを構築・運用できる。 Dell Technologiesも、DGX Sparkを搭載した「Dell Pro Max with GB10」を発表し、グローバルな通信研究を支援。AI-RANアライアンスでは、100以上の企業・研究機関が参加し、NVIDIAの技術を基に、ネットワーク効率の向上や新規AIアプリケーションの開発を推進。 NVIDIAのオープンソース戦略は、従来の閉鎖的で特許依存の無線開発から、世界中の開発者による協働と迅速なイノベーションへと転換を促す。AI時代の無線通信の未来を、ソフトウェア定義とAI駆動で再定義する重要な一歩である。
