メタ、AI投資拡大で株価12%下落も、3四半期実績は予想上回る
メタプラットフォームズの株価が12%以上急落した。第3四半期の業績が予想を上回ったにもかかわらず、AI分野への大規模な支出が投資家に懸念をもたらしたためだ。同社は、競合他社とのAI開発競争を加速するため、2025年度の資本支出(Capex)を従来の660億~720億ドルから700億~720億ドルに引き上げた。 CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、収益の回復が「早期の成果」を示しているとし、AIへの多額の投資は「過剰ではない」と主張。将来の「超知能(superintelligence)」時代に備え、あらゆる分野で画期的な機会を先取りする戦略を強調した。 同社は、AIの基盤整備に積極的に動いている。今年初めにはAIスタートアップ「Scale AI」に143億ドルを出資し、同社のアレクサンドル・ワンCEOを自社AI部門「Superintelligence Labs」のリーダーに迎えた。また、元GitHubCEOのナット・フリーマン氏と連携し、AIインフラの強化を進める。クラウド分野でも複数の新契約を締結している。 第3四半期の業績は、調整後1株当たり7.25ドルの利益、512.4億ドルの売上高を達成。前年同四半期比26%の成長を記録し、市場予想を上回った。 一方、トランプ政権の「ワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法案」の施行に伴い、一時的な税負担として159.3億ドルの費用が計上された。 競合企業も同様にAI投資を拡大している。アルファベットは資本支出予測を910億~930億ドルに引き上げ、マイクロソフトも今財政年度中に支出増を予想している。 こうした背景で、メタの株価は業績好調にもかかわらず、長期的な投資効果に対する疑念が市場に広がった。AIへの多額の支出は、今後数年間の収益に影響を及ぼす可能性がある。
