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AI搭載昆虫ロボ、11秒で10回連続前空翻を実現

麻省理工学院(MIT)の研究チームが、昆虫のように高速で機敏に飛行する空中微型ロボットの開発に成功した。このロボットは、重さが750ミリグラムと紙一枚より軽く、人間の指先にのるほどのサイズ。これまでの微型機体は、制御の限界から平滑な飛行しかできなかったが、新開発のAI制御システムにより、11秒で10回の前空翻を連続実行。速度は従来比約4.5倍、加速度は約2.5倍に向上した。 この技術の鍵は、AIを活用した「二段階制御アーキテクチャ」。まず、高精度な「モデル予測制御(MPC)」で最適な飛行経路を計算。次に、このMPCの出力を学習し、軽量な深層学習モデルに「圧縮」。これにより、実機に搭載可能な高速・低遅延の制御が可能になった。実験では、風の乱れや電源ケーブルの絡まりといった外部干渉にもかかわらず、軌道誤差は4~5センチメートル以内に収まった。 研究を主導したMIT電気工学・計算機科学部のケビン・チェン准教授は、「このロボットは、従来の制御方式では不可能だった昆虫並みの機動性を実現した。災害現場の狭い空間を探索する未来のキーテクノロジーとなる」と強調。また、同チームは「スキャン」動作——急加速で移動し、急減速で懸停する——も実証。これは、将来的にカメラやセンサーを搭載した際に、周囲の状況を高精度で把握するのに有効だ。 現在の実験は室内で、外部の運動追跡システムに依存している。今後の課題は、機体に搭載するカメラや慣性計測装置で自律的に環境を認識し、風の強い屋外でも安定飛行できるようにすること。また、複数台のロボットによる協調探索も検討中。 この研究は、性能と効率の両立を実現する新しい制御アプローチの可能性を示しており、未参加のカーネギー・メロン大のサラ・ベルグブライター教授も「小規模製造の誤差や強風でも安定する点が顕著。今後の小型ロボット開発に大きなインパクトを与える」と評価している。

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