87%の請負業者がAIの業界変革に期待 実効性は既に実証されつつある
ドッジ建設ネットワーク(Dodge)とCMiCが共同で実施した調査「AI for Contractors」の結果が公開され、建設業界におけるAIの潜在力が浮き彫りになった。調査によると、建設業者の87%がAIが自社ビジネスに意味のある変化をもたらすと信じており、多くの現場リーダーがAIによってプロジェクトマネージャーが事務作業から戦略的判断者へと進化すると予測している。特にスケジュール最適化、コスト管理、品質向上といった分野での変革が期待されている。 現状ではAIの導入率はまだ低いが、半数以上の企業がパイロットプログラムを実施しており、人材育成や組織体制の整備に取り組んでいる。早期導入企業の実績も好調で、70%以上の使用者がAIを活用した業務が従来の方法よりも「非常に効果的」と評価している。特に、提案書の自動生成(92%の効果性)や契約リスクのレビュー(86%)で顕著な成果が得られている。 しかし、導入の障壁も明確に浮かび上がっている。データの正確性(57%)、セキュリティ(54%)、導入コストや社内抵抗(30%以上)の懸念が広がっており、データ品質の低さが最大の課題となっている。実際、データ品質を「高い」と評価する企業はわずか26%にとどまる。 調査を主導したドッジのスティーブ・ジョーンズ氏は、「既存のデジタルツールにAIを組み込むことで、データ品質の問題への解決策が見えてくる」と指摘。一方で、多くの企業が課題を認識し、慎重かつ体系的な導入を進めようとしている姿勢を評価している。 調査結果から、建設業界はAI導入の「転換点」に差し掛かっているとみられる。高まる関心と実績に基づき、今後数年でAIツールの活用が急拡大する可能性が高い。
