AIで分子設計革新、チャイ・ディスカバリーローカル130億ドル調達で13億ドル評価
シリコンバレーを拠点とするAI企業、Chai Discoveryが、1億3000万ドルのシリーズB資金調達を発表した。本資金調達はOak HC/FTとGeneral Catalystが共同リードし、同社の評価額は13億ドル(約1900億円)に達した。同社は、生体分子間の相互作用を予測・再設計するAI技術を核に、新薬開発のプロセスを革新する取り組みを進めている。 今回の資金調達は、同社が発表した最新のAIモデルが、従来困難とされてきた「開発可能性(developability)」を備えた分子設計に成功したことを背景に実現した。これは、候補化合物が臨床開発に進む上で必要な安定性や吸収性、代謝特性といった実用的要件を満たす能力をAIが持つことを意味する。これにより、従来数年を要する新薬候補の探索プロセスを大幅に短縮できる可能性が示された。 Chai Discoveryの共同創業者兼CEO、Siddharth S. Patel氏は「AIは単なる補助ツールではなく、薬の設計そのものを再定義する力を持っている」と強調。同社のAIは、分子の構造と機能の関係を深く学習し、既存の知識を超えた創薬アイデアを提示できると説明している。 今回の資金は、研究開発の強化、人材の拡充、および臨床段階への進展を加速させるために活用される予定だ。世界中の製薬企業がAIを用いた創薬に注力する中、Chai Discoveryは、AIと生物学の融合により、より安全で効果的な新薬の開発を実現する企業として注目を集めている。
