NvidiaがGoogleAIチップの進化に警戒、Metaが大規模な調達を検討する中、Nvidia株価は3%下落。
NVIDIAは、GoogleのAI専用チップ(TPU)の進展に対し、自社の技術が業界を「一世代先んじている」と強調した。この発言は、Wall Streetで広がったNVIDIAのAIチップ市場支配力の揺らぎへの懸念に応じたもので、特にMetaがGoogleのTPUを導入する可能性があるとの報道を受けたものだ。NVIDIAはX(旧Twitter)に投稿し、「Googleの成功を歓迎する。同社はAI分野で大きな進歩を遂げており、我々も依然としてGoogleの供給先である」と明言。さらに、「NVIDIAは唯一、あらゆるAIモデルをどこでも実行できるプラットフォームだ」と強調。最新のBlackwellアーキテクチャを擁するNVIDIAのGPUは、特定用途向けに設計されたASIC(GoogleのTPUなど)と比べ、柔軟性と汎用性、性能の面で優位性を持つと主張した。 この発言の背景には、NVIDIA株が3.6%下落した事態がある。The Informationの報道によれば、Meta(Facebookの親会社)が2027年からGoogleのTPUを自社データセンターで導入し、2025年にはGoogle CloudからTPUをリースする検討を進めており、総額数十億ドル規模の取引が見込まれる。Metaは2024年、AIインフラ投資を700億~720億ドルに拡大する計画を発表しており、その中でNVIDIAに依存する現状にリスク回避の動きが加速している。 一方、Googleは自社のTPUがGemini 3という最先端AIモデルの学習に使われたことを明らかにし、「カスタムTPUとNVIDIA GPUの両方に対する需要が加速している」と強調。TPUは2018年に初代が登場し、当初はGoogle内部での利用に特化していたが、現在はGoogle Cloudを通じて外部企業にもリース可能。GoogleはTPUを販売しないが、内部用途とクラウドサービスとしての提供により、効率的なAI処理を実現している。 NVIDIAのジェンセン・ファンCEOは、先日の決算会見で「Googleは依然としてNVIDIAのGPUを購入しており、GeminiもNVIDIAの技術で動作可能」と述べ、競合との協業も維持されていると説明。また、Google DeepMindのデミス・ハサビスCEOと個人的にも連絡を取り合っており、AIの「スケーリング法則」(より多くのデータとチップでより強力なAIが得られるという理論)が依然として有効であると確認したと語った。この法則の継続は、NVIDIAの今後の需要拡大に繋がるとの見方を裏付けている。 専門家は、NVIDIAの市場シェアは90%以上と圧倒的だが、Metaをはじめとする大手企業がNVIDIA依存のリスクを懸念し、TPUを含む多様なサプライチェーンの構築を進める傾向にあると指摘。GoogleのTPUは、効率性とカスタマイズの観点で強みを持つが、NVIDIAの汎用性とエコシステムの広がりは、今後もAIインフラの中心を担い続ける可能性が高い。
