マイクロソフトのコピロット広告、実際には機能しないシナリオが多数暴露
マイクロソフトが再びCopilotの広告を公開し、ユーザーがAIにさまざまなクリスマス関連のタスクを依頼する様子を演出した。この30秒のテレビ広告では、サンタクロースも登場し、「ホホホ助けて」といったシーンが描かれる。例えば、スマートライトを音楽に同期させる、レシピを12人分に拡大する、HOA(住宅組合)の規則を確認するといった依頼が登場する。しかし、実際のテストでは、これらの機能が広告ほど正確に動作しなかった。 広告に登場する「Relecloud」というスマート照明管理サービスは、実在しない架空の企業で、マイクロソフトが過去に使ってきた例(例:Contoso)と同様の手法。広告で提示された操作は、すべてシミュレーションされている可能性が高い。マイクロソフトの担当者によれば、Copilotの返答は実際の応答を短縮したものであり、広告の表現は標準的な編集手法に従っているという。 実際に試したところ、Copilotは画像から操作手順を推測する能力に限界があることが判明。広告のインターフェース画像に「Sync Mode」のドロップダウンをハイライトするが、その後の操作は不正確。仮想の「Apply」ボタンを生成し、存在しないUI要素を示すなど、誤った情報を提示。また、Philips Hue Syncアプリで動作させても、正確な操作手順を示せない。音楽同期の「Music」タブは正しく特定したが、実際には存在しないボタンを「見つけた」と誤認。カーソルのハイライトは遅く、動作が止まった後も残り続ける。 レシピの拡大も不完全。6人分から14人分に変更する際、乗数を正しく計算するが、途中で作業を中断。2倍や3倍のボタンを「+」や「-」と誤解し、正確な操作を妨げる。最終的に「すべての材料を文書にまとめて」と依頼しても、実行しなかった。 HOAガイドラインの確認シーンでは、AIが「巨大なインフレータブルのリーンダーが隣地に侵入している」と判断。しかし、実際の文書と画像は広告用にAI生成されたもので、Copilotも曖昧な回答に留まり、最終判断はユーザーに委ねるにとどまった。 最後のシーンでサンタが「トランプの生産が遅れているのは、エルフがホットココアを飲みすぎているから」という冗談を返すが、これはAIの限界を皮肉った演出とも取れる。広告全体は、現実の技術力とはかけ離れた「幻想」を売っていると指摘される。Copilotが広告のように完璧に動くという期待は、サンタクロースを信じるのと同じくらい現実的ではない。
