テスラ、AIで生成した『ブレードランナー2049』風画像問題でワーナー兄弟の責任が一部認められず
テスラが「ブレードランナー2049」の映像をAIで再現したとして、Alcon Entertainmentが提訴した著作権訴訟に、新たな展開が生じた。2024年4月に注目を集めたこの事件では、アルコーンが2017年のデニス・ヴィリエーヴ監督映画『ブレードランナー2049』のスチール写真を、テスラが同年10月のイベントでAI画像生成ツールに投入し、プロモーション映像に使用したと主張。同社は、映画の配給元であるワーナー・ブラザースに、イベントでの映像使用を禁止するよう要請していたが、テスラがその指示を無視したと訴えている。 この訴訟の焦点は、AIが著作物の一部をコピーして画像を生成した場合、それが著作権侵害に当たるかどうかという法的課題にあり、現在も未解決である。米ハリウッド・レポート(THR)によると、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーに対する「直接的責任」や「第三者による侵害を阻止する義務違反」を問う請求は却下されたが、同社は「共同侵害責任(contributory infringement)」の訴訟を受けており、AI画像の生成を支援したとして問われている。 この動きは、映画業界全体がAIによる著作権侵害のリスクに直面している状況と重なる。先月、ワーナー・ブラザースはディズニーやユニバーサルと共同で、AI画像生成プラットフォーム「Midjourney」を相手に著作権侵害訴訟を提起。同社は「キャラクターの著作物を無断で学習・再現した」と指摘している。 アルコーンは、現在、直接的・間接的著作権侵害に関する主張を修正し、再提起の機会を獲得している。結果は不明だが、この事件は、映像コンテンツの所有者がAI技術の濫用から自社のIPを守るための法的対応を強化する契機となっている。
