エロン・マスク、xAIで「研究者」の肩書を廃止した理由
エロン・マスク氏は、自身が設立したAIスタートアップ「xAI」で「研究者(researcher)」という職名を廃止した理由をXに投稿した。マスクは「研究者」という言葉は学術界の古い用語であり、「エンジニア」という職名だけで十分だと述べた。また、研究者とエンジニアの区別は「二段階のエンジニアリングシステムを隠した表現」であり、実際には「エンジニアだけが存在する」と強調した。 マスクは、スペースXにおいても「研究者」という職名を使わず、同社が宇宙船や人工衛星の開発で行っている研究は「地球上のあらゆる大学研究室の研究を合わせたものより意義あるもの」と語っている。しかし、同社では「研究者」という言葉は使わず、より実践的な職名を採用している。 OpenAIも同様の考え方を取っており、マスクが2015年に設立した同社では、技術職には「Member of Technical Staff(技術スタッフ)」という職名が使われている。これは、Xerox PARCが最初に導入した名称で、研究と開発の境界が曖昧になった現在のAI開発において、両者の役割を統合する目的がある。 また、元OpenAIのメンバーが設立したAnthropicも、研究とエンジニアリングの職名を統一し、「Member of Technical Staff」を採用している。同社は、論文の著者リストにエンジニアの名前を載せることを強調しており、「多くの場合、最初の著者として掲載されている」と説明している。 マスクは、大規模言語モデルの登場によって、従来の研究とエンジニアリングの区別が曖昧になったと指摘している。これにより、技術職の職名を統一し、実務に重きを置く姿勢を貫いている。
