IBMとAnthropicが戦略提携、Claudeを開発環境に統合
IBMとAI研究企業のAnthropicが戦略的提携を発表した。ニューヨーク州アーモンクに本拠を置くIBMは、2025年4月15日、自社のソフトウェア製品にAnthropicの大型言語モデル「Claude」シリーズを統合すると発表した。初の導入製品は、特定の顧客向けに提供されている統合開発環境(IDE)で、すでに一部の企業に提供されている。 また、両社は企業向けに「エンドツーエンドのAIエージェント開発ガイド」を共同作成。このガイドは、企業がAIエージェントを構築・展開・運用する際の実践的なフレームワークを提供するもので、セキュリティやガバナンス、保守性を重視した設計が特徴だ。 提携の詳細な条件は公表されていないが、IBMは今後もAnthropicとの協業を拡大する方針を示している。TechCrunchに対し、今後の展開についてのコメントを求めるも、回答は得られていない。 Anthropicは2024年9月に「Claude Enterprise」を発表して以降、企業市場への進出を加速。4月14日には、コンサルティング大手デロイトの世界約50万人の従業員にClaudeを導入する契約を発表。同社史上最大規模の企業導入と位置づけられている。 さらに、Menlo Venturesが実施した7月の調査では、企業ユーザーの間でClaudeの評価がOpenAIのモデルを上回っており、企業におけるOpenAI利用の割合は2023年以降、継続的に減少傾向にあることが明らかになった。 この提携は、IBMがAIを企業のデジタルインフラに深く統合しようとする戦略の一環であり、Anthropicの企業向けAIの信頼性と実用性が、市場で確立されつつあることを示している。
