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OpenAIの新モデル、IMOで金メダル相当の成績を達成

OpenAIの最新モデルが世界的権威ある数学競技「国際数学オリンピック(IMO)」で金メダル相当の成績を達成したニュースは、AIの発展において大きなマイルストーンとなっています。IMOは1959年にローマニアで始まった世界最難関の数学コンペティションで、2日間にわたる合計9時間の試験に6つの問題が出されます。近年有名な勝者には、幾何学を革新したグリゴリー・ペレルマンや、フィールズ賞を受賞したテレンス・タオがいます。タオ自身は今年6月、Lex FridmanのポッドキャストでAIがIMOで高得点を取るのは難しいと見込んでいたものの、結果は予想外でした。 OpenAIの技術スタッフの一員であるアレキサンダー・ウエイはX(旧Twitter)で、「私たちの最新の実験的な推論モデルがIMOで金メダル相当の成績を達成しました」と伝えました。彼の同僚ノアム・ブラウンは、モデルが持続的な創造性を示したとコメントしています。「IMOの問題は過去のベンチマークよりも長時間持続的な創造的な思考を要求します。このモデルは長い時間をかけて考えます」と述べています。この成果は、汎用的な強化学習における新境地を切り開いたものだとウエイは高く評価しています。 IMOの問題を解くにあたり、人間と同じ条件で5問中6問を正解したとウエイは報告しています。これに対し、DeepMindのAlphaGeometryは数学専門のシステムであるのに対し、OpenAIの最新モデルは汎用的な大規模言語モデルであり、数学だけでなく他の分野でも高い性能を発揮することが期待されています。AltmanはXで、「このモデルは汎用的な大規模言語モデルであり、特定の数式システムではありません。私たちの主要な目標である汎用知能への道のりの一部です」と強調しました。 このモデルが示した高レベルの性能について、OpenAIの創業者サム・アルトマンは「最初にOpenAIを設立したとき、これは夢のように見えたけど、現実的には思えませんでした。これが過去10年間でAIがどれだけ進化したかを示す重要な指標です」と述べました。ブラウンは、去年までは「子供の数学問題でモデルを評価していた」ことを振り返り、「技術の進歩は著しく、AIの発展速度は驚異的」と付け加えています。 一方で、Gary MarcusのようなAI批判者は依然として懐疑的です。Marcusは結果を「本物の感動を与えるもの」と称賛しながらも、モデルの訓練方法や「汎用知能」の範囲、一般ユーザーへの有用性、問題ごとのコストなどに対する質問を挙げました。また、IMOが独立してこれらの結果を検証していないことも指摘しています。 これらの成果は、AIが数学を含む複雑な課題を解決できる技術力が急速に向上していることを示しています。OpenAIが目指す汎用知能への道のりにおいて、今回のIMOでの成績は重要な一歩となるでしょう。ただし、独立した検証やさらなる進化が必要であることは認識されているところです。

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