SalesforceがAnthropic、OpenAI、Stripeと連携し、規制産業向け信頼性の高いAIとエージェント型コマースを推進
Salesforceは、Anthropic、OpenAI、Stripeとの戦略的連携を拡大し、企業向けに信頼性とセキュリティを備えた「エージェント型AI(Agentic AI)」基盤の実現に向けた一連の取り組みを発表した。この連携により、金融、医療、サイバーセキュリティ、ライフサイエンスなどデータ規制が厳しい業界でも、安全に先端AIを活用できる環境が整備される。 まず、SalesforceとAnthropicの提携は、Claudeという世界トップクラスのAIモデルを、Salesforceのエージェントプラットフォーム「Agentforce 360」に統合。Claudeは、すべてのトラフィックがSalesforceの仮想プライベートクラウド内に閉じ込められるため、機密データの流出リスクを最小限に抑えながら、金融サービスや保険、医療分野向けの専門知識を活用したAIエージェントを提供可能となる。RBCウェルスマネジメントやCrowdStrikeなどの企業が既に導入し、顧客ポートフォリオの要約や規制変更の自動検出、同意管理の自動化など、業務効率化を実現している。 また、Slackとの統合も進化。ClaudeがSlackのメッセージやファイル、チャネルを読み取り、会話の要約や意思決定の草案を生成。さらに、Salesforce CRMやTableauのデータを直接参照できるため、会話から即座に行動に移せる「インサイト→アクション」の流れが実現。開発チームでは、Claude CodeがSlack内でコードの説明や仕様の読み込みを可能にし、開発プロセスの効率化を図っている。 一方、SalesforceとOpenAIの提携では、ChatGPT内からSalesforce CRMやTableauのデータに自然言語でアクセスできる仕組みが登場。従業員はChatGPTで「顧客の購入履歴を確認して、次回の提案案を出力」といった依頼が可能に。また、GPT-5などの最新モデルを用いたAIエージェントの構築も可能となり、業務の自動化が加速する。特に、ChatGPT内での「Instant Checkout」機能とAgentic Commerce Protocol(ACP)の連携により、 shoppersがAIチャットで商品を検索した瞬間に購入が可能に。Stripeが提供する安全な決済インフラと組み合わせ、カスタマーエクスペリエンスと収益の両立を実現。 これらの取り組みは、企業が「エージェント型企業(Agentic Enterprise)」へと進化するための基盤を提供。顧客のニーズを予測し、意思決定から購入までを一貫したAI支援で実現する「アジェント型コマース」の時代が到来している。Salesforceは、データ、AI、アプリケーション、人間を統合した信頼できるプラットフォームとして、企業の成長と革新を支える体制を整えている。
