
要約
本稿は、2019年計算言語学学会(CoNLL)で開催された「クロスフレームワーク意味表現解析(MRP)共有タスク」へのTUPAシステムの提出について記述している。本システムはタスクの共同主催者の1人によって開発されたため、比較のためのベースラインとして提供されるものであり、公式な参加システムの順位評価には含まれない。当初はUCCAフレームワーク専用に開発されたTUPAは、現在ではタスクに含まれるすべてのMRPフレームワークをサポートするよう拡張されており、マルチタスク学習を用いて共通のモデルでこれらすべてのフレームワークを解析するように訓練されている。本システムは、BiLSTMエンコーダとBERTによる文脈依存型埋め込みを拡張した遷移ベースの解析器である。