
要約
ニューラル機械翻訳(NMT)は、最近開発された技術であるが、さまざまな言語対において有望な成果を示している。しかし現状では、WMT共同タスクなどにおける主に形式的なテキストに限定して応用されている。本研究では、IWSLT 2015のMTトラックへの参加を通じて、NMTが話語領域における有効性をさらに検証する。具体的には、以下の2つの状況を検討する:(a)既存のNMTシステムを新たなドメインに適応する方法、および(b)低リソース言語対へのNMTの一般化能力。その結果、既存のNMTフレームワークを用いることで、英語からドイツ語およびベトナム語への翻訳において、上記の状況において競争力のある結果を得ることができた。特に、IWSLT英語-ドイツ語MTトラックにおいて、最先端の成果を最大5.2 BLEUポイント向上させることに成功した。