
要約
我々は、レストラン領域におけるエンド・トゥ・エンド自然言語生成(NLG)を対象とした、初のチェコ語データセットを提示するとともに、シーケンス・トゥ・シーケンスアプローチを用いた複数の強力なベースラインモデルも提供する。一般に非英語系NLGは十分に研究されていないが、形態素が豊富な言語としてのチェコ語は、このタスクをさらに困難なものにしている。なぜなら、チェコ語では固有名称も活用(変形)が必要となるため、名詞の非語彙化(delexicalization)やコピー機構(copy mechanism)は即座に適用できない上、生成された出力を語彙化(lexicalization)する作業も直感的ではないからである。本研究の実験では、この課題に対処するための2つの異なるアプローチを提示する。(1)語彙化の過程で、ニューラル言語モデルを用いて正しい活用形を選択する方法、(2)2段階生成アーキテクチャ:シーケンス・トゥ・シーケンスモデルが語幹(lemma)と形態タグの交互列を生成し、その後、形態生成器(morphological generator)によってこれらのタグに基づいて活用処理を行う方法。