17日前

動的探索空間における限られたGPU時間を活用したニューラルアーキテクチャ探索の最適化:遺伝子発現プログラミングアプローチ

Jeovane Honorio Alves, Lucas Ferrari de Oliveira
動的探索空間における限られたGPU時間を活用したニューラルアーキテクチャ探索の最適化:遺伝子発現プログラミングアプローチ
要約

近年、画像、文章、音声および動画における人物や物体の効率的同定、注目領域のセグメンテーション、関連データの抽出技術は著しく進展しており、深層学習手法と計算リソースの最近の向上がその大きな要因となっている。その優れた可能性にもかかわらず、効率的なネットワークアーキテクチャおよびモジュールの開発には専門知識と膨大なリソース時間が必要とされる。本論文では、動的探索空間内で24 GPU時間以内に効率的な畳み込みモデルを発見することを目的として、進化的アプローチに基づくニューラルアーキテクチャ探索(Neural Architecture Search, NAS)手法を提案する。本手法では、効率的な探索環境と表現方式を備えた遺伝子発現プログラミング(Gene Expression Programming)を用いて、ネットワークのセル(cell)を生成する。限られたGPUリソース時間と広範な探索空間にもかかわらず、提案手法は手動設計された畳み込みネットワークおよびNASによって生成されたアーキテクチャと同等の最先端性能を達成し、同様の制約条件を設けた進化的NAS手法を上回る結果も得られた。複数回の実験において最良のセルは安定した性能を示し、CIFAR-10データセットでは平均誤差2.82%(最良モデル:2.67%)、CIFAR-100では18.83%(最良モデル:18.16%)を達成した。また、モバイル設定下でのImageNetにおいては、最良モデルでトップ1誤差29.51%、トップ5誤差10.37%を記録した。進化的NAS手法はこれまで、アーキテクチャ探索に膨大なGPU時間が必要とされてきたが、本手法は極めて短時間で有望な結果を達成した。これは、進化的NASにおける探索戦略やネットワーク表現のさらなる改善に向けたさらなる実験を促すものである。

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