4ヶ月前
キー・バリュー記憶ネットワークによる文書の直接読み取り
Alexander Miller; Adam Fisch; Jesse Dodge; Amir-Hossein Karimi; Antoine Bordes; Jason Weston

要約
ドキュメントを直接読み取り、その内容から質問に答えることは未解決の課題である。この固有の難しさを避けるため、質問応答(QA)は知識ベース(KBs)の使用に焦点を当ててきたが、これは効果的であることが示されている。しかしながら、KBsはしばしば制約が多すぎることや、スキーマが特定のタイプの回答をサポートできないこと、また情報が不足していること(例:WikipediaにはFreebaseよりも多くの情報が含まれている)などの問題を抱えている。本研究では、ドキュメントの読み取りをより実現可能にする新手法「キー・バリュー・メモリネットワーク」を導入する。この手法は、メモリ読み出し操作のアドレス指定段階と出力段階で異なるエンコーディングを使用することで機能する。KBs、情報抽出、またはWikipediaドキュメントを直接単一のフレームワークで比較するために、「WikiMovies」という分析ツールを作成した。このQAデータセットは映画分野において生テキストと事前処理されたKBを併せて含んでいる。当手法はこれら3つの設定間のギャップを縮小し、既存のWikiQAベンチマークにおいて最先端の結果を達成している。