【新トレンド】AI専用ボタン、次世代スマートフォンの標準装備に?ユーザーの評価はまだ未知数
携帯電話の次の大革新は… 「AIボタン」? 物理的なボタンが復活しています。アップルがタッチスクリーンに貢献してきた一方、最近では物理キーへの再評価が見られます。たとえば、アップルの「アクションボタン」はさまざまな機能を起動可能で、カメラコントロールはカメラ操作を簡単にします。そんな中、注目されるのが新しい「AIボタン」です。このボタンは物理的なキーでAI機能をトリガーします。 ノーティング社の「エッセンシャルキー」は、スマートフォン側面にあるボタンで、ユーザーの行動に基づいて特定のアクションを取れます。例えば、コンサートチケットを見ている時に、このボタンを押すことで後日購入するようリマインダーを設定できます。同様に、モトローラの高級端末「Razr Ultra」には「AIキー」が搭載されており、「ネクストムーブ」機能により、ユーザーの状況に応じてアプリを開いたり提案したりできます。「テントモード」では、声だけでスマートフォンを使える「ルックアンドトーク」機能をアクティベートすることができます。 さらに、OnePlus社の最新モデル「13S」では、従来のアラートスライダーが「プラスキー」に変更されました。このボタンは多目的に使用でき、AI Plus Mindという機能を起動します。AI Plus Mindは、ノーティング社のエッセンシャルスペースと似た機能を持ちます。 しかし、こうしたAIボタンの流行には問題も伴います。現時点では多くのユーザーがAI機能を利用していないため、専用ボタンの必要性が低いと考えられています。CNETの調査によると、iPhoneユーザーの73%とサムスンユーザーの87%がAI機能があまり役立っていないと感じています。 加えて、AIボタンが潜在的に課金対象となる可能性もあります。3月にAndroid Authorityがノーティング社のエッセンシャルスペースアプリを分解したところ、将来的に有料化する計画があることが示唆されました。具体的には、120ドル程度の費用が発生する可能性がありますが、それは年間契約か一回限りの支払いなのかは不明です。 結論として、現在の段階ではAIボタンの実用性は疑問視されています。将来的にAIがより一般的な用途を持つようになれば話は変わるかもしれませんが、今のところ多くのユーザーにとっては、ロックボタンや電源ボタンと同じ位置にAIボタンを配置することはあまり意味がないかもしれません。AIの活用が進むにつれて、こうしたボタンの価値が上がることが期待されますが、現時点では一部の誤操作に終わる可能性が高いといえるでしょう。 業界関係者は、AIの普及が進むにつれて、AIボタンのニーズも増えると考えています。一方で、メーカー各社の収益戦略やユーザーの実際の利用頻度を踏まえ、今後の展開に注目が寄せられています。OnePlusは、2025年6月5日にAI Plus Mindを搭載した新モデル「13S」の発売を予定しています。