UniCourt、法律訴訟の分析・追跡を一元化した新製品「DART」を発表
ユニコート(UniCourt)は、訴訟データの分析・調査・追跡を統合した新製品「UniCourt DART(Docket Analytics, Research, and Tracking)」を正式に発表した。同製品は、全国の4,000以上の州および連邦裁判所にまたがる20億件以上の訴状・文書データを収集・標準化した業界最大級の裁判所データベースを基盤に、法律専門家が訴訟業務と法務戦略をデータ駆動型で強化できる画期的なプラットフォームだ。 ユニコートCEOのジョシュ・ブランディ氏は、「DARTは、法律実務家が全国のほぼすべての裁判所で、法律分析、詳細な訴状調査、シームレスな事件追跡を一元的に実行できる唯一のソリューション」と強調。従来、複数のデータプロバイダーや古くさい裁判所ポータル、あるいは噂に基づく情報に頼る分散型アプローチに悩まされてきた法律専門家にとって、情報の一元化と正確性の確保が大きな課題だったが、DARTはその課題を解決する。 DARTの主な利点は、弁護士や法務担当者が特定の当事者や弁護士、裁判官、法曹団体の全訴訟履歴を一覧で把握できること。さらに、AIを活用して訴状データを構造化・正規化し、関係性を可視化することで、訴訟戦略の立案やビジネス開拓の意思決定をより正確に支援する。たとえば、ある企業が過去に複数の訴訟を起こした弁護士事務所を特定し、その訴訟パターンを分析することで、リスク評価や戦略立案に活用できる。 ユニコートは、40州以上にわたる裁判所データを網羅し、弁護士、法務事務所、裁判官、当事者などの主要エンティティを統一的に正規化。これにより、従来の情報の断片化や誤りのリスクを大幅に低減している。 「私たちのミッションは、業界最大の裁判所カバレッジと最先端のAIを活用し、法律の実務とビジネスを進化させること」とブランディCEO。DARTは、法律専門家の業務効率化と戦略的判断の質を飛躍的に向上させるツールとして、法律技術の次世代を切り開く重要な一歩と位置づけられている。