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AI開発の新境地:4日間で実現したプロトコリーの秘密

3日前

人工知能(AI)による開発の新境界 先週、私は Protocollie というプロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、私自身がコードに直接手を加えることなく、たった4日で完成させました。ユーザーからは「それってどうやってできたの?」と聞かれますが、私自身もその方法が必ずしも同じように機能すると確信できていないのが正直なところです。新しいテクノロジーの導入初期には、誰も真正の専門家になるのは難しいからです。技術が急速に進化し続けているため、経験者と言えども初心者に戻される状態が続いているのです。 私が最近考えてきたのは、『専門家になるためにはどのくらいの時間がかかるのか』ということです。マルコム・グライドウェルは10,000時間の練習が必要だと述べましたが、これはViolinやChessのような、規則が頻繁に変更されない分野での話です。AI開発のような進化が著しい分野では、たとえ最長でも2年しか経験がなくても、誰もがまだ初心者のような状況にあると言えます。 Protocollieの開発过程中で、私のシステムは4つのドキュメントに纏まりました。それぞれは以下のように役割を果たしています: Architecture Overview: 本来、システムの全体像を説明するものですが、私の場合は建築を忘れないためのメモから始まりました。 Technical Considerations: テクニカルな問題の解決策を記述するドキュメント。毎回Claude(AIアシスタント)が困るたびに詳細を追加していきました。 Workflow Process: 繰り返しになる作業プロセスを文書化。Claudeが自動的に処理の段階を覚えてくれるようにしました。 Story Breakdown: 物語を15-30分のブロックに分割。Claudeが過去の議論を忘れずにながく働くことができるよう、小さなタスクを設定しました。 このシステムの特徴は、私の役割が「コーディング」から「指示」へと変わっていったところにあります。朝起きたらオフィスに入り、Claudeが作り上げたコードを確認しテストします。もし問題なければ即時コミットしプッシュ。「次にサーバ接続UIを作るんだ」と言うと、また日常に戻る。このサイクルが一日中繰り返されました。私は朝食を作って、息子と遊んで、テレビも見ることができました。 AI開発の現段階は、「パスタが壁に貼り付くかどうか試す」 段階と言えるでしょう。実際の成果よりも、様々な試み自体が重要なのです。各ドキュメントは、忘れないために必要な情報を整理し、再生成できるよう保存するためのものです。つまり、「記憶と忘却」 そして 「何が重要か」 を整理するためのツールとなっています。 開発の未曽有の時代 私たちは昔、HTMLテーブルを手作業で作り、CSSがまだ一般的でなかった時代を経験しました。その時代から、コーディングは少しずつ抽象化されてきたのです。AssemblyからC、CからJava、JavaからRubyと、新しい技術が旧技術の抽象層となってきました。しかし、AI開発はただの抽象層ではなく、何か根本的に新しいものを生んでいると言えます。 この新たなパラダイムでは、コーディングのスキルはあくまで文法やアルゴリズムではなく、「具体的な目標を表現する能力」や「精密な想像力」のような新しいスキルになってきています。私自身のドキュメントを見直すと、その内容はコードそのものよりも記憶や忘却についての整理だったと気づきます。たとえば、Architecture Overview は「記憶喪失になったときに私に何を思い出させたいか」、Technical Considerations は「繰り返しやり直すのが面倒でないようどのような情報を残すか」、Workflow Process は「失いたくないパターンは何か」、Story Breakdown は「再開できる状態で作業を続けられるか」といった問いに答えるためのツールでした。 未完の旅 私の4ドキュメントシステムは、すでに古いものかもしれませんが、それは問題ではありません。これからの開発者は、常に新手法を発見し続けることが求められます。それぞれが独自の方法を見つけ、その過程で学んでいくことが何より重要なのです。GitHub上に私のドキュメントを公開していますが、これは単なる参考資料に過ぎません。2025年の特定の一週間に、ある人がどのように開発したかを示す化石のようなものだと思ってください。 この不確かな状況は、恐ろしくも感じるかもしれませんが、自由でもあります。私たちはみな、同時に専門家(独自の方法)であり、完全な初心者(次のステップ)でもあります。4日間で月単位の作業を行うことができる今、私たちの主要なスキルは「自分の意図を高速に理解可能な形で表現すること」に変わりつつあります。 来週、誰かが3つのドキュメントや5つのドキュメント、あるいは全くドキュメント無しの新たな方法を見つけるかもしれません。そのとき私たちもまた、新たな道を模索するでしょう。その過程が重要なのです。そして、この瞬間が私たちにとって魅力的であり、楽しいものである理由なのです。 クリス・コルソ(著者)とProtocollie クリス・コルソは、ソフトウェア開発者であり、新技術の可能性を探求しています。Protocollieは彼が独自のAIアシスタントClaudeとのコラボレーションで開発した最新のプロジェクトで、わずか4日間で完成したことが注目を集めています。彼の経験は、AI時代における開発の新しいあり方を探り、他の開発者たちにも大きなインスピレーションを与えるものであり続けています。

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