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ChatGPTモバイルアプリ、累計収益20億ドル突破 1インストールあたり2.91ドルの収益を記録

8日前

ChatGPTのモバイルアプリは、2023年5月のリリース以降、世界中で累計20億ドルの消費者支出を達成した。アプリインテリジェンス企業Appfiguresの分析によると、これはClaude、Copilot、Grokといった主要な競合AIアプリの累計支出を約30倍上回る数字だ。 今年(2025年)に入ってからも、同アプリは13.5億ドルを稼ぎ出し、前年同期の1.74億ドルから673%の急増を記録。平均月間収益は約1.93億ドルに達し、前年比で190%以上増加。一方、最も近い競合であるxAIのGrokは、今年の累計収益が約2560万ドルにとどまり、ChatGPTの約1.9%にとどまる。Grokの平均月間支出は360万ドル程度で、ChatGPTのわずか1.9%に過ぎない。 アプリ単体の収益データは、AI企業全体の収益を完全に反映しているわけではない。Web版サブスクリプションやAPI利用料など、他の収益源も存在するが、本データは消費者がモバイルアプリストアを通じてAIアシスタントを発見・購入する傾向を示す上で、極めて重要な指標である。 また、1回のインストールあたりの平均収益(LTV)では、ChatGPTが2.91ドルとトップ。Claudeは2.55ドル、Grokは0.75ドル、Copilotは0.28ドルにとどまる。特に米国市場では、1インストールあたりの支出が10ドルに達し、全体収益の38%を占め、ドイツが5.3%で2位にランクインしている。 ダウンロード数でも圧倒的な差が見られる。ChatGPTの累計インストール数は世界で6.9億回に上り、Grokの3950万回を大きく引き離している。2025年上半期のダウンロード数は3.18億回で、前年同期の1.13億回を2.8倍上回る。インドが累計インストール数の13.7%を占め、トップ。米国は10.3%で2位。 Grokは2023年11月にX(旧Twitter)上で提供開始されたが、独自のiOSアプリは2025年1月、Android版は3月4日から正式リリースされた。この遅れも、収益差の背景にあると考えられる。 ChatGPTのモバイルアプリは、ユーザー獲得、収益生成、市場信頼の面で、現時点でAIチャットボット分野のリーダーとしての地位を確立している。

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