NVIDIA中国版RTX 5090D、ギャラックスHOF版で3.6GHzオーバークロック達成&新世界記録樹立
Nvidiaの特別モデルRTX 5090Dが驚異的なオーバークロックを達成 世界屈指のオーバークロッキングチームOGSが、Nvidiaが中国向けに発売した特別モデル「RTX 5090D」を使用し、Galax Hall of Fame 5090Dに独自BIOSと液化窒素冷却を駆使して世界記録を更新しました。WCCFTechによると、OGSチームは3DMark Port RoyalやUnigine Superposition、GPUPIなどのベンチマークテストで新記録を樹立しています。 このRTX 5090Dは、AI性能が制限されているものの、ゲームパフォーマンスはフルバリエントと同じように維持されています。チームOGSはGalax RTX 5090D HOF Editionのデュアル12V-2×6コネクタから最⼤1,200ワットの給電を得ることで、GPUを限界まで迫らせました。さらに、通常の5090Dで設定できる以上のごく特殊的なNvidiaのExtreme OC BIOSを使用し、最大2,000ワットの電力をカードに供給しました。 このようなパワーアップと液化窒素による極度の冷却により、Team OGSはコアクロック3,650MHzでGPUPIベンチマーク記録を39秒で更新。また、コアクロック3,570MHz、メモリクロック2,250MHzで、3DMark Port Royalで47,469ポイントを記録。同じGPU上でコアクロック3,540MHzに達した際には、Unigine Superposition 1080p Xtremeでも38,237ポイントという驚異的なスコアを達成しました。 GDDR7のメモリも大いに貢献しており、2,250MHzという従来の記録から500MHz近くの飛躍を遂げました。バンド幅も広がり、今後この次世代メモリ規格が成長する可能性は大いにあるでしょう。 これにより、NvidiaのプロフェッショナルグラフィックスカードRTX Pro 6000のオーバークロックの可能性についての疑問も浮上します。RTX 5090Dより多くのCUDAコアを持つプロ向けGPUですが、同レベルのオーバークロックを達成するためにはさらなる電力供給が必要なことは確実です。 逆に次の5090D V2モデルでは、メモリ帯域の低さから、このような極めて高いオーバークロックは不可能と予想されます。