Snowflake、スタートアップ向けAI開発支援プログラム「Snowflake for Startups」を発表
スノーフレーク(Snowflake)は、スタートアップ企業がエントープライズグレードのAIアプリケーションを構築・展開・拡大できるよう支援する新プログラム「Snowflake for Startups」を発表した。同プログラムは、シリコンバレーAI(SVAI)ハブのグランドオープンを記念して発表され、従来の「Powered by Snowflake」プログラムの進化版として位置づけられる。AIデータクラウドを活用した開発環境を提供し、技術、資金、コミュニティの統合的支援を通じて、イノベーターが迅速に製品を市場投入できる基盤を整える。 スタートアップがAI基盤の構築やセキュリティ管理に時間を割く必要がなくなるよう、スノーフレークは自社のCortex AIが提供するエンタープライズレベルのAIインフラを、スタートアップ向けにセルフサービスで提供。推論処理の専用リソースをセキュアな環境内で利用でき、最先端のAIモデルの中から選択可能。これにより、企業はAIエージェントやアプリケーションを安全かつ迅速に開発・配信できる。 Jedifyの共同創業者アサフ・ヘンキン氏は、「スノーフレークは私たちが基礎インフラをゼロから構築する必要がなかった点で大きな価値がある。データレイヤーの開発に集中できる」と語り、AIネイティブな製品開発の加速を実感している。 さらに、スノーフレークはVCや投資ファームとの連携を強化。Altimeter、Blackstone、Capital One Ventures、Greylock Partners、Asan Nanum Foundation(アジア太平洋・日本地域初の戦略的パートナー)など、複数の主要投資機関と協業。これらのファームは、スノーフレーク上で開発する新興AIスタートアップの早期発見が可能となり、ポートフォリオ企業に無料のスノーフレーク利用権を提供される。また、技術・業界専門家との協業も支援される。 Maxaの共同CEOアレクシス・スタインマン氏は、「スノーフレークのパートナーシップにより、自社の特許出願中の推論技術に集中でき、信頼性・拡張性・最先端のAI機能を即座に実現できた」と評価。同社はスノーフレークのスタートアップチャレンジで優勝し、データドライバー賞も受賞している。 スノーフレークは、1万2000以上のグローバル顧客が利用するAIデータクラウドとして、企業のデータ活用とAI革新を加速するプラットフォームとしての役割を強化している。