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Google、AIでユーザー年齢を推定する新技術を米国で実験

7日前

Googleが米国で機械学習を活用した年齢推定技術の実証実験を開始した。同社はユーザーのGoogleアカウントから得られるデータ——検索履歴やYouTubeでの視聴動向など——を分析し、ユーザーの年齢を推定する仕組みを導入。年齢が18歳未満と判断されたユーザーには、メールでサービスの変更点が通知される。 この対象ユーザーには、Googleマップの履歴機能が無効化され、パーソナライズ広告の提供が停止。年齢制限のある広告カテゴリの表示も制限され、Playストアでは成人向けアプリのインストールが禁止される。YouTubeでは、デジタルウェルビーイング機能が自動で有効化され、休憩リマインダー、就寝通知が提供され、夜遅くの動画視聴にも制限がかかる。また、外見や体型に関する問題を引き起こす可能性のあるコンテンツの繰り返し閲覧も制限される。 誤って未成年と判定されたと感じたユーザーは、政府発行の身分証明書やセルフィーを提出することで、年齢を証明し、判断の見直しを申請できる。 同社はすでにYouTube向けに類似の年齢制限機能を展開しており、今回の実験はその拡張版。Googleは過去に一部の市場で同様の技術を試験しており、効果的だったとしている。同社は「年齢保証(age assurance)は、大人が必要な情報にアクセスできる一方で、若年層に適切な保護を提供するための仕組み。年齢推定と、必要に応じた年齢確認の組み合わせを採用している」と説明している。 InstagramやRobloxなど、他プラットフォームもAIを用いた年齢推定を導入。米国では複数の州が未成年向けコンテンツの適切な提供を求める法的規制を策定または検討中。英国では「オンライン安全法」の施行を受け、年齢確認の導入が進んでいる。Googleの取り組みは、AI技術を活用したユーザー保護の新たな動向を示している。

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