Meta AIアプリ、Vibes投稿でダウンロード数と利用者急増
メタが提供するAIアプリ「Meta AI」の利用者が、新機能「Vibes」の導入後、急増している。市場調査企業・Similarwebの分析によると、iOSおよびAndroid向けのMeta AIアプリの日次アクティブユーザー(DAU)は10月17日時点で270万人に達し、4週間前(約77万5000人)と比べて大幅に増加。アプリの日間ダウンロード数も、数週間前までの20万件未満から30万件に上昇した。 同日、1年前の2023年10月17日には日次ダウンロード数がたった4000件にとどまっていたことと比較すると、急成長が明らかだ。Similarwebは、検索や広告データとの相関は見られないとしながらも、フェイスブックやインスタグラムでのプロモーションが影響している可能性を示唆している。 この急増の背景には、9月25日に導入された「Vibes」フィードがある。これは短編AI生成動画を提供する新機能で、Meta AIアプリ内に搭載された。Similarwebのデータは、Vibesのリリースとほぼ同時期にDAUの急増が確認されており、その関連性が強いと分析している。 また、OpenAIの動画生成AI「Sora」が9月に登場し、App Storeのトップにランクインするなど注目を集めたことも、Meta AIの利用拡大に寄与した可能性がある。Soraは招待制で、多くのユーザーが利用できなかったため、代替としてMeta AIを試す動きが広がった可能性がある。これは、OpenAIの限定公開戦略が、競合の成長を促したという逆効果を示す例ともいえる。 10月17日時点で、Meta AIのDAUは世界規模で15.58%増加した一方、ChatGPT、Grok、Perplexityはそれぞれ3.51%、7.35%、2.29%の減少を記録。AIアプリ市場における動向の変化が顕著に表れている。