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元グーグル社員が創業したAIスタートアップ「OpenArt」、1クリックで「脳内崩壊」風動画を生成へ

5日前

元グーグル従業員が立ち上げたAIスタートアップ「OpenArt」が、一瞬で「脳内腐敗」(brain rot)動画を生成する新機能をリリースし、注目を集めている。この動画は、スニーカーをはいたシャarksや、カプチーノを頭にしたバレリーナなど、奇抜なキャラクターが登場するユニークなコンテンツで、特に若年層の間で拡散が進んでいる。同社は2022年に設立され、現在月間アクティブユーザーが約300万人に達している。 2024年夏、OpenArtは「ワンクリックストーリー」という新機能をベータ公開した。ユーザーは1文のプロンプト、台本、あるいは楽曲を入力するだけで、1分間のストーリー性のある動画が自動生成される。テンプレートは「キャラクターブログ」「ミュージックビデオ」「解説動画」の3種類。楽曲をアップロードすれば、歌詞のテーマに沿ったアニメーションが自動作成され、たとえば花が咲く場面なども再現可能だ。 同社は、50以上のAIモデル(DALL·E 3、Imagen、Stable Diffusionなど)を統合しており、ユーザーは好みのツールを選んで使用できる。また、ストーリーボードモードで個々のシーンを編集可能で、結果の精度を高められる。特に強調しているのは、キャラクターの視覚的・物語的一貫性の維持。多くのAI動画生成ツールは一連の独立したシーンを組み合わせるため、物語の没入感が薄れるが、OpenArtはその課題を克服していると説明している。 しかし、問題も指摘されている。特に「ピカチュウ」「スポンジボブ」「スーパーマリオ」などの有名キャラクターを模倣した生成物が、著作権侵害のリスクをはらんでいる。6月にはディズニーやユニバーサルがMidjourneyを相手にAI生成画像の著作権訴訟を提起しており、同社もその懸念に言及。CEOのCoco Mao氏は「モデルは原則としてIPキャラクターを拒否するが、まれに漏れることがある」とし、権利者とのライセンス交渉も検討していると述べた。 今後は2人のキャラクター間の会話動画生成や、モバイルアプリの開発も計画。料金体系はクレジット制で、月額14ドルから利用可能。資金調達は500万ドルを達成し、黒字化も実現。年間売上2,000万ドル超の成長を目指している。

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