Figma、2025年第2四半期の業績を発表 売上高は過去最高、Net Dollar Retention率129%を達成
Figma(NYSE: FIG)は2025年第二四半期(6月30日まで)の財務結果を発表した。同社の共同創業者兼CEOであるダイロン・フィールド氏は、「Q2は記録的な収益を達成した強みのある四半期だった」と述べ、4つの新製品のリリースを背景に、設計の重要性がますます高まっていると強調した。同社のCFOであるプレーヴェル・メルワニ氏も、収益成長率と運営利益率の両面で業界トップクラスのパフォーマンスを達成したとし、129%の「ネットドル保留率」(NDR)を挙げ、顧客がFigmaプラットフォームにますます深く投資していることを示した。 財務データによると、第二四半期の売上高は2億4964万ドル(前年同期1億7720万ドル)と、約41%の増加を記録。GAAPベースの純利益は846万ドル(前年同期は8億2785万ドルの純損失)と、大幅な改善を達成。非GAAPベースでは純利益が1978万ドルに上り、収益基盤の安定化が進んでいる。 Figmaは、2025年9月3日に開催された決算発表会議で、第三四半期および2025年度の業績見通しを発表予定。また、初期公開(IPO)時のロックアップ期間に伴い、一部の従業員と役員が保有する株式の早期売却が可能になる条件が満たされたと発表。2025年9月4日までにFigma株価がIPO価格比25%以上上昇したため、9月5日から「早期解除株式」が市場に公開される見込み。 さらに、2025年8月30日には、Figmaの発行済み株式の約54.1%を保有する主要株主との間で「拡張ロックアップ契約」を締結。2026年8月31日まで、株式の売却や移転を原則として禁止する。これは、市場の安定性を確保するための措置である。 Figmaは、2012年の創業以来、設計ツールからAIを活用したコラボレーションプラットフォームへと進化。今後も、アイデアから製品出荷までのプロセスをより効率的かつ協働的にする取り組みを強化していく方針。