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AI駆動の新感覚デートアプリ「Amata」が米国で正式ローンチ

5日前

米国で新しく登場したAIを活用したマッチングアプリ「Amata」が注目を集めている。同社のCEOを務めるルドヴィック・フローオは、AI時代のデートアプリは「オンラインで時間を浪費せずに、リアルな関係を素早く築く」ことが目的だと強調する。Amataの特徴は、従来のスワイプ式ではなく、ユーザーがAIマッチメイカー「アマタ」に自分の恋愛観や目的を語る仕組み。AIはその情報をもとに、相性の良い相手をピックアップし、デートの日程や場所まで自動で計画する。実際にデートが決まった後は、16ドル(今後値上げ予定)の「トークン」を支払う必要がある。デートの2時間前のみ、アプリ内でのやり取りが可能になり、それ以外はDMが存在しない。キャンセルした場合も、トークンは返金され、2回連続でキャンセルすると7日間、新たなマッチングが一時停止される。フローオCEOは「感情的に準備ができていない人や自己満足のために使う人を排除する。真剣な意図が大事」と説明。デート後にはAIがフィードバックを収集し、マッチング精度を高める仕組みも導入している。 Amataは2023年に設立され、2024年からオーストラリアでベータテストを実施。現在、ニューヨークを皮切りに米国で本格展開中。チームはニューヨークとパリに7名のフルタイムメンバーが在籍。同社は2023年にCassiusがリードする600万ドルのプレシード資金調達を実現。Hugging Faceのクリメント・デラング、元Zenly創業者アントワーヌ・マーティンらも出資に名を連ねた。 フローオCEOは過去に2007年に「Attractive World」というデートサイトを創業し、2016年にAffinitasに売却。その後、プロフェッショナルネットワーキングプラットフォーム「Shapr」を立ち上げ、2023年にリノン・グループに買収された経歴を持つ。彼は「従来のデートアプリは『中毒的』で、人間らしさを失っている」と指摘。AIを活用した新形態のマッチングが、デートの本質を再考する契機になると期待している。 AIを活用するデートアプリの潮流は、既存企業にも広がっている。BumbleやMetaのFacebook DatingもAIマッチングの導入を検討。SitchやKeeper、Dittoなど、同様のアプローチを取るスタートアップも相次いで登場。業界全体が「マッチングの質」の向上を求める中、Amataは「AIで人間らしさを回復する」というビジョンを掲げ、新たな道を模索している。

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