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デブリ大学、AIラボ2周年で教育の革新を加速——全コースにAI学習アシスタントを導入

8日前

デヴリ大学(DeVry University)が、人工知能(AI)を教育に活用する取り組みで注目を集めている。同大学は2023年にAIラボを設立し、2年目を迎えた。この取り組みは、急変する技術環境と労働市場のニーズに即応するため、教育のあり方を根本から見直すものだ。現在、同大学は全コースにAIアシスタントを統合し、学生が24時間いつでもサポートを受けられる体制を整えている。特に、ライティング支援や工学・技術系の授業ではAIチューターを導入。健康情報学の授業ではAI専門家と同等のサポートを提供するAIを活用し、ビジネス分野では能力ベースの学習をAIで強化している。 同大学のトップ層は、AIスキルが今や「新しいキャリアの通貨」として重要であると強調する。エリーズ・オワッドCEOは「学生はAIの力を活用したいと強く願っている。教育内容は、未来の労働市場に即したスキルを提供しなければならない」と語る。シャンタヌ・ボース学長も、「AIリテラシーをすべての授業に組み込み、すべての学生がAIを活用できる学習アシスタントにアクセスできるようにする」と明言。2024年度末までに、全コースにAIリテラシーと実践的なスキル教育を統合する計画だ。 こうした背景には、米国労働統計局の予測がある。2034年までに、データ処理、ソフトウェア開発、サイバーセキュリティ分野でのAI関連雇用は、専門サービスで7.5%、情報業界で6.5%増加すると予想されている。一方で、60%の企業が「AIの進化により一部の従業員のスキルが陳腐化している」と感じており、世界経済フォーラム(WEF)は2030年までに59%の労働者が再教育が必要と予測しているが、そのうち11%は支援を受けられない可能性がある。 こうした課題に応える形で、同大学は「DeVryPro」というAI駆動のオンライン学習プラットフォームを今年導入。業界パートナーと連携し、実践的で自己学習型のコースを提供。さらに「HireDeVry」というキャリア支援ハブも設立し、学びから就職までの一貫したサポートを強化した。 Richard Korczyk体験責任者によれば、AIは「単なるツールではなく、学びのパートナー」である。「AIは進捗を認識し、個別に反応し、批判的思考を促す。学生がスキルだけでなく、前向きな「勢い」を身につける支援をしたい」と述べる。デヴリ大学は、AI時代の教育リーダーとして、学びの継続と変化へのリードをめざしている。

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