グーグルがAIで整理した新検索結果ページ「Web Guide」を試験的に導入
Googleは、Search Labsでテスト中のAI検索機能「Web Guide」を公開しました。この機能は、Gemini AIモデルをカスタマイズして利用し、検索クエリを処理して従来の「10の青いリンク」を整理・再構成します。ユーザーが有効化すると、検索結果ページにAIによって分類されたリンクが表示され、関連する質問も生成されます。この仕組みはAI Modeと同様に「クエリファンアウト技術」を採用しており、Geminiが複数の検索を同時に実行し、最も関連性の高い結果を抽出します。 Web Guideは現在、Google Searchの「Web」タブ内でのみ利用可能で、AIオーバービューとYouTube動画ではなく、リンクを上位に表示します。例えば、「マンゴーの木の育て方」を検索すると、教育機関やYouTube、Quora、Redditなどのリンクが、カテゴリごとに整理されて表示されます。「特定の気候でのマンゴーの木の育て方」や「マンゴーの木の問題解決」など、AIが生成したサブタイトルの下に情報をまとめています。ただし、各タイトルの説明は冗長で、ユーザーが実際にリンクをクリックすれば同様の情報は得られる可能性があります。 Googleは、Web Guideを「All」タブにも導入する予定で、検索結果の整理をさらに広げていく方針です。また、ユーザーは常に通常の検索結果に戻せます。Web Guideは、複雑な質問にも対応し、例として「複数のタイムゾーンにいる家族と連絡を取るためのツール」のような複数の要素を含む質問に対しても、複数の観点から回答を提示します。 この機能の導入は、AIが検索結果をより使いやすく整理するという点で注目されます。一方で、AIが生成する説明文の必要性や、情報の信頼性についても疑問が残ります。Googleは、Redditとの契約で年間6,000万ドルを支払っており、そのコンテンツがAIトレーニングに活用されていることも背景にあります。Web Guideは、ユーザーが検索結果を効率的に利用できるようにする一方で、AIが情報をどのように整理・提示するかが今後の課題となります。