OpenAI、GPT-4.5 APIからの撤退を発表 開発者に混乱と不満
OpenAI、GPT-4.5のAPIから撤退決定 2025年6月17日 SOCIAL Xを通じて、機械学習とAIコミュニティに早くも広まった情報:OpenAIが開発者向けにメールを送り、最大かつ最強の自然言語処理モデルの一つであるGPT-4.5 Previewを2025年7月14日に公式APIから撤去することを通知した。しかし、個々のChatGPTユーザーはアプリケーション内のドロップダウンメニューからこのモデルを利用可能だと、OpenAIの広報担当者がVentureBeatにメールで明かした。 この決定により、GPT-4.5(※簡易化のため、以降GPT-4.5と呼びます)を基盤として独自アプリやワークフローを構築していたサードパーティ開発者たちには、OpenAIのAPIで提供されている他の30を超えるモデルへの切り替えが必要となる。 このニュースはSNSで急速に広まり、開発者たちは困惑や失望の声を上げた。GPT-4.5のトーンと信頼性を高く評価する声もあり、「GPT-4.5が僕のお気に入りのモデルだ」と@BumrahBachiは投稿した。Raindrop.AIの共同設立者であるベン・ハイヤクは「悲劇だ。O3と4.5が毎日最も使用しているモデルだった」と述べた。一方で、「当初の目的は何だったのか?」と疑問を投げかけるユーザーも現れた。 4月から計画されていた撤退 OpenAIは4月25日に、GPT-4.5 Previewの撤退を既に公表しており、開発者には3ヶ月の移行期間が与えられていた。GPT-4.5は実験的モデルであり、将来的な開発のための洞察を提供するために設計されたものだ。特に創造性や文章の微妙な表現においての学びを次のバージョンに活かす意向だと説明していた。OpenAIの広報は、今回の6月のメールはただの予定通りのリマインダーであり、ChatGPTサブスクリプションからは撤退せず利用可能であると明言した。 開発者コミュニティの反応と憶測 それでも、APIからの撤退は一部のユーザーにとって空白を生むものとなった。特に、GPT-4.5の特性を基にワークフローや製品を構築していた開発者たちは影響を受けている。コミュニティ内では、高騰する計算コストが原因ではないかとする見方もあり、過去のモデルでも類似の事例があったことを指摘した。また、最近の一連のAPI価格改定も話題に上がっている。GPT-3.5(内輪名ではo3)のコストが約80%割引されたことに対するコメントも見られた。 @chatgpt21は、「GPT-4.5はOpenAIのすべてのベンチマークで最高の非推論モデルであり、それが明確だ。テスト時の計算能力を拡張すれば、O3はおろか、他のどのモデルも太刀打ちできないだろう」と予測する一方、高コストに対処するためには事前学習の拡大が必要だと述べた。 GPT-4.5撤退の終結 — GPT-4.1への移行を推奨 OpenAIは、GPT-4.5からGPT-4.1や他のモデルへの移行について質問がある場合はオンラインフォーラムに обращすよう開発者に指示している。APIでのGPT-4.5 Previewのサービス終了まで1ヶ月を切っているため、GPT-4.5を基盤としているチームにとっては時間が迫っている。 この動きは開発者コミュニティに大きな波紋を投げかけており、それぞれがどのように適応していくか注目が集まっています。