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DeepL、自社AIエージェント「DeepL Agent」を発表へ OpenAIとの競争に参戦

5日前

翻訳スタートアップのDeepLが、OpenAIなどを含むAIエージェント市場への挑戦として、独自のAI「DeepLエージェント」を正式に発表した。同社の最高技術責任者(CTO)であるPiotr Kutylowski氏は、このエージェントが研究や業務における繰り返し作業の自動化に極めて有効であると強調。「さまざまなシステム間を切り替えながらデータを移動するような面倒な作業を、AIエージェントがより効率的に解決できる」と語った。特に、複数のアプリケーションにまたがる手作業のプロセスをAIが自動で処理することで、生産性の大幅な向上が見込まれる。 DeepLエージェントは、同社が独自に開発した大規模言語モデルを基盤としつつ、外部プロバイダーのモデルも活用している。現在、AIエージェントを提供する企業は多数存在するが、市場全体はまだ初期段階にあり、技術的成熟度や実用性の差が顕著だ。一方で、投資家からの関心は依然高い。アマゾン傘下のAnthropicは、1830億ドルの評価額を達成する資金調達を発表。テック企業の上場準備も進んでおり、フィンテック企業のKlarnaや仮想通貨取引所のGeminiが、それぞれ上場計画の詳細を公表した。 こうした状況の中、CNBCがDeepLのIPO(新規上場)計画について尋ねたが、Kutylowski氏は「現時点では短期的な計画として検討していない」と明言した。今後は、エージェント技術の実用化と企業向けサービスの拡充に注力する方針を示している。DeepLは、自社開発の高精度翻訳技術を活かし、AIエージェントによる業務自動化という新たな価値を提供することで、AI分野の競争に本格的に参入する姿勢を示している。

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