SES AI、UZ Energyを買収でエネルギー貯蔵市場に進出
SES AI社は、米国マサチューセッツ州ウェルン発——(ビジネスワイヤー)——SES AI Corporation(NYSE: SES)は、AIを活用した高性能なリチウムメタルおよびリチウムイオンバッテリーの開発・製造を手がけるグローバル企業として、エネルギー貯蔵システム(ESS)の製造会社UZ Energyを買収すると発表した。買収額は約2550万ドルで、後ほど指定された財務目標の達成に応じて調整される earnout(成果報酬)が含まれる。この買収は2025年3四半期に完了する予定で、通常の完了条件を満たす必要がある。 この買収により、SES AIはESS市場への進出を加速させ、収益成長を促進する。UZ Energyは、商業・産業用途向けのESS製品を開発・製造しており、60カ国以上で500メガワット時以上のESSを安全に運用し、事故はゼロ。AIデータセンターの急成長に伴い、安全で高性能なESSの需要は急激に増加しており、今後3年間で3000億ドル規模のグローバルESS市場で収益が急激に増える見込みだ。 SES AIは、UZ Energyのハードウェア、現実データ、および販売・マーケティングネットワークを統合し、既存のMolecular Universeプラットフォームを拡充する。この買収により、SES AIは米国本社を拠点とする企業として、ESS市場での地位を強化し、安全で耐久性が高くコスト効果の高いESSソリューションを提供できるようになる。 SES AIの創業者兼CEOであるQichao Hu氏は、「米国のAIデータセンターは2028年までに国内電力使用量の3倍に達する見込みだ。UZ Energyを買収することで、当社はこの成長分野に参入し、収益の成長を促進する。また、実データを活用したESSバッテリー素材や健康モニタリングの能力も強化される」と語った。 この買収に関する詳細は、米証券取引委員会(SEC)に提出されたForm 8-Kに記載されている。UZ Energyは、持続可能なエネルギーを安全に蓄えることを目的とした高品質ESSの専門企業で、2013年に設立され、60以上の国にネットワークを持つ。SES AIは、リチウムメタルバッテリーの開発・製造を主に手がけ、米国ボストンを本拠地とし、シンガポール、上海、ソウルにも拠点を持つ。