SS&Cテクノロジーズ、世界最大のグローバル・ファンド・ネットワーク「カラストーン」を約10億3,000万ドルで買収へ
SS&Cテクノロジーズがカラストーンを買収 2023年9月、コネチカット州ウィンザーに本社を置くSS&Cテクノロジーズ・ホールディングス(NASDAQ: SSNC)が、世界最大のグローバル・ファンド・ネットワークを運営するカラストーンをカーライル・グループから買収することを発表しました。買収価格は約7億6,600万ポンド(約10億3,000万米ドル)で、調整後の最終額が確定します。 ロンドンに本社を置くカラストーンは、57の市場にわたる4,500以上の主要金融機関を繋ぐ重要なネットワークを提供しています。契約は2025年第4四半期内に完了する予定で、これによりSS&Cは収益拡大を目指す方針です。カラストーンの250人以上を超える従業員は、SS&Cグローバル・インベスター&ディストリビューション・ソリューションズに加わり、ゼネラル・マネジャーであるニック・ライトの直属となります。 SS&Cテクノロジーズの会長兼CEO、ビル・ストーンは、「我々はカラストーンとそのチーム、そしてお客様をSS&Cに迎え入れることを歓迎します。インテリジェントで自動化的なグローバル・ファンド・エコシステムを構築することで、業務の複雑さを軽減し、顧客体験を向上させ、ウェルスと資産運用の未来を共に形作ります」と述べました。 一方、ジュリアン・ハマーソン氏(カラストーンCEO)は、「SS&Cとの協力は、我々の使命である包括的かつ統合されたウェルス・マネジメントおよび資産運用のエコシステム構築に向けた大きな一歩です。SS&Cのグローバルな規模と深い専門知識により、イノベーションを加速し、新たなデジタル機能を市場に提供できます」とコメントしました。 フェルナンド・チュエカ氏(カーライル・ヨーロッパ・テクノロジー・パートナーズのマネージング・ディレクター)も、「私たちはカラストーンの成長に貢献できることを誇りに思っています。カラストーンの先駆的なテクノロジーとネットワークは、SS&Cによる次なる成長段階で更に強化されることでしょう」と述べました。 この提携は、投資運用の変革と地理的拡大を加速させ、コストとリスクを削減し、リアルタイムでの運用プラットフォーム提供を可能にします。これにより、ウェルス・マネジャーと資産運用企業がより迅速且つ効率的に革新を進め、世界的な投資家に優れた成果を届けることが期待されています。 カラストーンについて カラストーンは、世界最大のグローバル・ファンド・ネットワークを運営し、57カ国の4,500の顧客が利用しています。毎月2,500億ポンド以上もの投資取引を処理し、業界の複雑性、リスク、コストを削減することに尽力しています。オフィスはロンドン、ルクセンブルク、香港、台北、シンガポール、ニューヨーク、シドニーに展開しています。 SS&Cテクノロジーズについて 1986年に設立されたSS&Cは、金融サービスおよびヘルスケア業界向けのサービスとソフトウェアを提供する全球的なプロバイダーです。世界中で22,000を超える企業が同社を利用しており、22,000人以上の従業員を擁しています。詳細は、www.ssctech.comでご確認ください。 カーライルについて NASDAQに上場するカーライル・グループは、グローバル投資会社で、運用資産は2025年3月31日時点で4,530億ドルに達しています。2,300人以上の従業員を4大陸29か所のオフィスで雇用し、業界知識に基づいて価値を創造することを目指しています。詳細は、www.carlyle.comでご確認ください。