Back to Headlines

NVIDIA、自動運転開発者向け「DRIVE AGX Thor」開発キットを全球展開へ

1日前

NVIDIAが、自動運転車(AV)開発者向けに最新の「DRIVE AGX Thor Developer Kit」の事前注文を開始した。同キットは2024年9月の出荷を予定しており、世界中の自動車開発者や研究者に、高度な自律走行システムや知能型モビリティソリューションの設計・検証・実装を加速するための強力な開発基盤を提供する。 DRIVE AGX Thorは、NVIDIA Blackwellアーキテクチャと次世代Arm Neoverse V3AE CPU、NVIDIA DriveOS 7ソフトウェアスタックを搭載。視覚・言語・行動の推論モデルや生成AI、先進センサー技術に対応する設計となっており、周囲カメラ、レーダー、LiDARを含む多数のインターフェースを備え、GbE/10GbEやPCI-Expressといった車載用インターフェースにも対応。さらに、自動車業界の厳格な安全基準(ISO 26262)およびセキュリティ基準(ISO 21434)を満たしている点が特徴だ。 世界トップクラスの自動車メーカーがこのプラットフォームを採用。BYD、GAC、IM Motors、理想汽車、ボルボカーズ、小米科技、ゼーアーなど、複数の主要メーカーがDRIVE AGX Thorを活用して次世代AV開発を進めている。また、自律トラック企業のAurora、Gatik、PlusAI、Waabiも同チップを基盤に開発を推進。DeepRoute.ai、Nuro、WeRide、ZYTといったAVソフトウェア開発企業も、同プラットフォームを採用している。 Tier1サプライヤーのContinental Automotive、Desay SV、Lenovo、Magna、Quantaも、DRIVE AGX Thorを搭載した量産システムを提供。さらにAdaCore、Lauterbach、OMNIVISION、QNX、Vectorといったセンサーやエムベデッド技術のリーディング企業も連携し、エコシステムを拡充している。 NVIDIAは、DRIVE AGX ThorとDriveOSを核に「NVIDIA Halos」という包括的な安全基盤を構築。クラウドから車両までの一貫した安全・セキュリティ体制を提供し、AIを活用した自動運転の安全性を強化している。 開発者は、DRIVE AGX Thorの未開封動画視聴やNVIDIA DRIVE AGX SDK Developer Programへの参加を通じて、開発を開始できる。また、ロボット開発者向けにNVIDIA Jetson AGX Thor Developer KitおよびJetson T5000モジュールも即日販売中。物理AIの未来を実現するための基盤が整いつつある。

Related Links