Netflix、AI生成映像を初採用 ─ 「エターナウト」で倒壊シーンを実現

NetflixがAI技術によって生成された映像コンテンツをドラマシリーズで初採用 — 「The Eternaut」の一部シーンはAIの力で作られた Netflixの最新の決算電話会議で、共同最高経営責任者（co-CEO）テッド・サランドスは、 Netflixの新作ポストアポカリプティックドラマシリーズ『The Eternaut』内の建物倒壊シーンが、AIの生成ツールによって作成されたことを明らかにしました。本作品はアルゼンチンを舞台に宇宙人侵略を描いていて、第6話の59分50秒時点で確認できるシーンは、視聴中に一瞬で過ぎるため、そのAI生成の事実はほとんど気付かれませんでした。 サランドスはこのAIを「クリエイターにとって素晴らしい機会」と位置付け、コストを抑えて高品質なコンテンツを作成することが可能になると説明しています。「これは本物の人間が本物の仕事において、より良い道具を使うことで10倍の速さで完成したVFXシーケンスだった」と述べました。また、この映像が従来のビジュアルエフェクト制作工具を使っていたのでは「費用が膨らみすぎてしまい、撮影自体ができなかっただろう」とも付け加えています。 エンターテインメント業界におけるAIの使用はすでに一般的ですが、これはNetflixが自社製ドラマや映画でAI生成コンテンツを初めて利用した事例となります。問題となるのは、AIが単なる補佐ツールではなく、コンテンツの創造者として使われていることでしょう。視聴者がそれを利用して制作された映像を見分けられていないという点も、議論のきっかけになっています。 Netflixは他にもAI技術を積極的に活用しています。たとえば2ヶ月前には会話を通じて観たい映像を選ぶ新AI検索機能を公開し、今年5月には生成AI広告も導入ました。 AIに関する最新のニュースをお届けしたい方は、「イノベーション」ウェブ SITEに登録することをお勧めします。各記事の信頼性・正確性を維持するための編集基準も確立しています。