Back to Headlines

AMDとSuper Micro、データセンター実績不振で株価急落

4日前

AMDとSuper Micro Computerの株価が、AI関連のデータセンター事業の業績不振を受けて前場取引で大幅下落した。両社は10月に発表した第3四半期決算で、データセンター向け製品の売上や出荷台数が市場予想を下回った。AMDはAI向けプロセッサの需要拡大が期待されたが、実際にはエンタープライズ市場の需要が弱まり、同セグメントの収益が予想を下回った。同社は「競合との価格競争が激化し、一部の顧客が納入先を変更した」と説明した。 一方、Super Micro Computerもデータセンター向けサーバーの出荷が予想を下回り、収益見通しを下方修正。同社は「AI基盤需要の拡大は続くが、供給チェーンの調整や顧客の慎重な調達姿勢が影響した」と述べた。この結果を受け、市場は両社のAI成長ストーリーに対する信頼を揺るがし、AMD株は前日比3.8%、Super Micro株は4.5%の大幅下落となった。 投資家は、AIブームの恩恵を受けると期待していた両社の実績が、実際の需要の鈍化と競争激化によって裏付けられていないと判断。特にAMDはNVIDIAに次ぐAIチップ市場シェアを狙う戦略を掲げていたが、その成長が一時的に停滞したとの見方が広がっている。Super MicroはAIサーバーの供給基盤として注目されていたが、納品遅延や顧客の予算見直しにより、実需の拡大が予想より遅れていると指摘されている。 両社の業績不振は、AI関連企業の「期待先行」のリスクを改めて浮き彫りにした。今後、実際の収益と需要の持続性が評価の鍵となる。

Related Links