Datasite、Sourcescrubを買収へ AI時代のM&Aインテリジェンス強化へ
Datasiteは、カルフォルニア州に拠点を置くM&A取引のターゲット発掘データプロバイダー「Sourcescrub」を買収すると発表した。今回の買収は、DatasiteがM&Aや投資分野におけるインテリジェンスソリューションを強化する戦略の一環であり、株主であるCapVest Partnersが5億ドルを投じる計画に基づくものだ。 Sourcescrubのデータと取引ソーシング機能は、今年初めに買収したAIネイティブなプライベートマーケットインテリジェンス企業「Grata」に統合される。Grataは現在、1900万社以上のプライベート企業をカバーする独自の検索インフラとAI駆動の発見ツールを提供しており、Sourcescrubの専門アナリストチームによる人間が加えたデータ品質と、深層的なリスト、シグナル豊富なワークフローが加わることで、より強力なインテリジェンスプラットフォームが実現する。 Datasiteのルスティ・ワイリーCEOは、「AIの有効性は高品質なデータとコンテンツに依存する。本買収により、業界経験を持つアナリストチームの知見とデータを融合させ、M&A専門家向けのAIモデルを訓練・最適化できる」と強調。 Sourcescrub共同創業者プレスコット・ナッサー氏は、「両社の統合により、ユーザー体験、データの質、ネットワークの強化が実現し、顧客にとってより優れたソリューションが生まれる」と述べた。 Grata共同創業者ネビン・ラージ氏も、「Sourcescrubの人的知見とカスタマイズされたデータが、GrataのAIネイティブなインテリジェンスをさらに進化させる」と語った。 今回の統合は、Blueflame AIを含むDatasiteのAI技術を活用し、M&Aのターゲット発掘から評価、実行までを一貫して効率化するという同社のミッションを加速させる。 Datasiteは、デュッセルドルフ銀行(M&Aアドバイザー)、ウィルキーファール&ガラガー(法務)、アルバレズ&マーサル(財務)、KPMG(税務)、ロックトン(保険)、ウェストモア(技術)による支援を受けた。Sourcescrubはレイモンド・ジェームズ(M&Aアドバイザー)とキーアンド・エリス(法務)が支援した。 詳細はwww.datasite.comで確認可能。