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AIを活用した乳がんスクリーニング支援システム「X-RAIS」を開発、IEOとライフ・レプライが共同プロジェクト

9日前

イーヨー(IEO)とライフ・レプリー(Laife Reply)は、AIを活用した知能エージェント技術を用いて、マンモグラフィー検査の効率化に取り組んでいる。イタリア・トリノで開催された発表によると、ライフ・レプリーはレプリー・グループ傘下の医療分野向けAIおよびビッグデータソリューション専門企業で、IEOと共同でX-RAISというAIプラットフォームの開発を進めている。このプロジェクトは、乳腺がんの早期診断において重要な役割を果たすマンモグラフィー検査の臨床ワークフローを最適化することを目的としている。 X-RAISはニューラルネットワークとラジオミクス技術を基盤とし、リアルタイムでマンモグラフィー画像を分析するマルチエージェントシステムを搭載。病変や疑い部位を正確に特定し、良性か悪性かを分類する。このシステムは、検査の各段階で放射線科医に意思決定支援を提供し、リソースを最適化し、検査にかかる時間を短縮する。1つのエージェントは画像解析結果をもとに診断書を作成し、必要に応じて患者の医療歴を追加して文脈を補完する。もう1つのエージェントはケースの優先順位をつけるスコアリング機能を持ち、最も重要な症例を迅速に特定できる。 このシステムは「人間がループ内にいる」(human-in-the-loop)アプローチで設計されており、放射線科医がプロセスの中心となるよう配慮されている。また、FHIR標準に準拠したAPIを用いることで、既存の医療システムへのシームレスな統合が可能となっている。 このプロジェクトは、エージェントベースのAIが臨床現場で実際の効果をもたらす可能性を示す具体例として注目されている。マンモグラフィー検査の効率向上、重要なケースの再検査時間短縮、複雑な症例の管理支援など、具体的なメリットが期待されている。

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