Semrush、AI検索時代のブランド可視性を測る「AIビジビリティインデックス」を発表
セムラッシュ(Semrush、NYSE: SEMR)が、AI時代の企業ブランド発見の新たな基準として「AI可視性インデックス」を発表した。このインデックスは、ChatGPTやGoogle AIモードといったAI検索プラットフォーム上でブランドがいかに可視性を確保しているかを測定する、業界初のデータ駆動型ベンチマークだ。同社は、2,500件以上の実際のプロンプトを用いて分析し、金融、デジタルテック、ビジネス、ファッション、家電の5業界におけるブランドのAI検索でのパフォーマンスを可視化した。 セムラッシュのCMO、アンドリュー・ワーデン氏は、「AI検索は1998年のグーグル創設以来、最も大きなデジタルマーケティングの転換点だ」と指摘。従来のコンテンツの量と質に加え、信頼性と権威の構築が不可欠になったと強調。「AI検索の世界では、ただ情報があるだけでは不十分。信頼されるソースとしての存在感が勝敗を分ける」と説明。インデックスは、AI検索で成功するブランドの特徴を明らかにし、マーケターがその戦略を真似できる実践的ガイドラインを提供する。 このインデックスの分析から明らかになったのは、AI検索における競争は「信頼獲得」と「インパクトの可視化」の二つの戦いに分かれていることだ。信頼される情報源であっても、AIがその情報を選択して提示するとは限らず、繰り返しの提示と一貫性が、最終的な可視性を左右する。AI検索トラフィックが2028年には従来の検索を上回ると予測される中、企業は単なるコンテンツ作成ではなく、AIに選ばれる「信頼の構造」を設計する必要がある。 AI可視性インデックスの完全版は、無料で公開されており、企業は自社の戦略をAI検索時代に適応するための実用的資料として活用できる。セムラッシュは、世界中の企業がSEO、広告、コンテンツ、競合分析を統合的に管理し、成果を測定できるオンライン可視性マネジメントSaaSを提供しており、本インデックスはその戦略的拡張として位置づけられている。